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JAおちいまばり しまなみ共選場様
廃棄みかんの処理に「シンクピア」を活用
環境にやさしく、低コストかつ短時間で分解
組合員数 | 468人 |
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業種 | 農業協同組合 |
導入サービス | 生ごみ処理機「シンクピア」 |
事例のポイント
課題背景
- 傷んだみかんの廃棄処理に使っていた炭化装置が故障し、代替方法を検討したい
- 産業廃棄物としての処理委託費用が高額なので、処理費用を抑えたい
- 処理待ちの廃棄みかんを衛生面からいつでも処理できるようにしたい
成果
みかんの繁忙期前に導入でき、期待以上の性能を発揮
廃棄みかんの処理コストを大幅に圧縮
追加投入が可能で、溜めることなくいつでも処理が可能
JAおちいまばり しまなみ共選場に導入された「シンクピア」
この事例の製品・ソリューション
導入前の背景や課題
廃棄みかん処理用炭化装置が故障
低コストでの代替処理を検討
愛媛県は温州みかんをはじめ柑橘類の出荷量が日本一。一年をとおして温暖で晴れの日が多く、畑の土も水はけがよく、栄養分を多くふくんでいることなど、おいしい柑橘類を作る良い環境に恵まれています。毎年10月から極早生みかんの収穫が始まり、翌年春まで温州みかんのほか、はれひめ、せとか、レモンなど多くの中晩柑の柑橘類が栽培・出荷されています。
農家が栽培・収穫したみかんは共同選果場(共選場)に集められ、そこで選別されて出荷されます。また、畑での収穫から共選場での取り扱いのなかで、病虫害や衝撃などで傷んでしまうみかんが出てきます。JAおちいまばり しまなみ共選場の林場長は、「廃棄されるみかんの量は取扱量の0.5~1%程度です」と話します。廃棄みかんは共選場で処分するか、産業廃棄物処理業者に委託しなければなりません。
しまなみ共選場では、これまで炭化装置を使って廃棄みかんを処理していました。炭化装置は、高温で廃棄みかんを炭にします。燃料として灯油を使うので燃料代の負担がかかります。また、みかんは水分が多く炭化に時間がかかり、一度投入すると完全に炭化処理が終わり装置の炉が冷めるまで次の処理が行えません。装置は大型で、雨を防ぐ屋根を備えた専用のスペースを敷地内に用意して設置していました。
「15年以上炭化装置を使ってきましたが、老朽化により処理能力が低下し、場合によっては炭の度合いの良し悪しがありました。年間で約5トンの炭が発生し、それを有効利用または処分しなければならない面があり、多くの課題がありました」と林場長は話します。2017年のみかんシーズン直前に、炭化装置に不具合が発生しました。「その不具合に対し点検をしましたが、老朽化・経年劣化と判断され、修理不可となりました」(林場長)。そこで、急いで代替装置を探すか産廃業者に処理を依頼するかを決めなければなりませんでした。
選択のポイント
廃棄みかん処理に問題なく対応
導入することによりランニングコスト改善
灯油を使う炭化装置や産廃業者に処理を委託した場合に比べ、「シンクピア」のランニングコストは魅力でした。また、産廃業者は毎日回収には来ないので、シーズンには発生する廃棄みかんを一時的に溜めて置くことになり、臭気などの環境問題も出てきます。
「1日300キロ程度の廃棄みかんを処理するには、炭化処理しかありませんでした」(林場長)。環境にも配慮できて、低コストで処理できる処理装置がないかと探して見つけたのが、生ごみ処理機「シンクピア」でした。「シンクピア」は菌により生ごみを水分と炭酸ガスに分解し、処理残渣が発生しないのが特長です。「シーズンが迫っていたので、対策を急いでおり、そのなか「シンクピア」の機能に注目し、Webサイトで資料を請求しました」(林場長)
NECフィールディングの松山支店では、愛媛県の特産である柑橘類の廃棄処理に「シンクピア」を活用できるという確信を持っていました。以前、ある果樹園が「シンクピア」に興味を持ち、デモ機を使って分解検証した事例がありました。その時の処理データを持っていたのです。
「NECフィールディングに相談すると、廃棄みかんの処理は問題ないとのことでした。シーズンが迫っており、100㎏処理タイプなら即納できるというので決めました」(林場長)。
JAおちいまばりでは、基幹システムにNECのメインフレーム「ACOS」を使用しており、保守を担当しているNECフィールディングが窓口になっているという信頼感もあったそうです。
導入後の成果
期待以上の量を処理
衛生面に優れ取扱いが容易
廃棄みかんの発生量から考えれば250㎏処理タイプを2台必要と考えられていました。しかし、繁忙期目前だったため、とりあえず即納できる100㎏処理タイプ「シンクピアGJ-100」を2017年11月に1台導入しました。「廃棄みかんの実際の処理能力は未知数でしたが、使ってみると期待以上でした」(林場長)。「シンクピア」は厨房などから排出されるさまざまな食品残渣が混在した生ごみ用の処理装置です。しまなみ共選場では、廃棄みかんという一種類の処理だけなので、処理効率が非常に高いそうです。「100㎏処理タイプなのに、当初想定していた以上の処理効果がでたのには驚きました」(林場長)。さらに故障に備えて100㎏処理タイプがもう一台あれば十分対応できると判断し、2台目を2018年2月に設置しました。
「「シンクピア」にいつでも追加投入できるので、共選場内に廃棄みかんが溜まるということがなくなりました。炭化処理していた時に出ていた臭気も発生しません」と林場長は満足そうに話します。
しまなみ共選場が「シンクピア」を導入したことで、愛媛県内の他のJA共選場などから見学したいという要望が増えているそうです。「バイオ処理なので環境にやさしく、ランニングコストも大幅に削減できます。しかも処理にかかる時間が短い。「シンクピア」導入前に廃棄みかんが大量に溜まっていましたが、すぐに処理できました」と、想像以上の成果を得られていると、林場長は話しています※。
※「シンクピア」の生ゴミ処理効果(臭気の発生や処理速度等)は、設置場所や使用環境等によって差が出る場合があります。
担当者の声
「シンクピアの導入では、JAおちいまばり しまなみ共選場様の意思決定のスピードが速く、その期待に応えるために我々も意識を高く持って、迅速な納入に注力しました。」
「シンクピアの導入を手始めに、これから長いお付き合いができると考えています。今後、ITやIT以外の分野でも課題解決のための提案を心がけたいと思います。」
「IT領域、IT以外の領域を問わず、どんなことでも相談していただければと思います。我々も積極的に対応して、より良い関係を築いていくつもりです。」
お客様プロフィール
JAおちいまばり しまなみ柑橘共同選果場
所在地 | 愛媛県今治市上浦町井口7073 |
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組合員数 | 468人 |
概要 | JAおちいまばりは愛媛県今治市(立花地区を除く)と越智郡上島町をエリアとする農業協同組合。温暖な気候に恵まれたなか柑橘類の栽培が盛ん。しまなみ共選場は、瀬戸内海しまなみ海道沿いの大三島にある柑橘類の共同選果場。毎年10月から翌年の春まで柑橘類を取扱い、共選場は集荷・選別・出荷でフル稼働となる。 |
URL | https://www.ja-ochiima.or.jp/shop/kyodosenkajo/ |
この事例の製品・ソリューション
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※記載されているお役職等の情報につきましては、2018年10月1日時点のものです。
※記載されている製品名は各社の商標または登録商標です。