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鹿島建設株式会社様

鹿島建設株式会社様

大量のデータに対応した遠隔バックアップシステムを半年の短期間で更新

従業員数 7611人(2017年3月末)
業種 建設業
導入サービス 遠隔バックアップシステム

大規模化する工事現場 データ量が急速に増大

鹿島建設株式会社ITソリューション部次長情報基盤グループグループ長土肥 康則 氏
鹿島建設株式会社
ITソリューション部
次長
情報基盤グループ
グループ長
土肥 康則 氏

2020年の東京オリンピック・パラリンピックや都市再開発など、大きなプロジェクトが目白押しです。

[土肥] 近年、工事規模の拡大とともに、図面や施工管理など工事現場のデータ量が急速に増えています。しかも、工事の進捗管理だけでなく図面や施工手順なども現場対応で日常的に更新されており、日々データ量が増大しています。これに対応するため、10年ほど前から現場の工事事務所にファイルサーバを置いて、現地でバックアップを行っています。さらに災害対策としてバックアップを冗長化するため、更新されたデータを効率よく遠隔バックアップすることが課題になっていました。遠隔バックアップはデータ量が大きくないときは、夜間に行えばよかったのですが、データ量が増えるとバックアップソフトが行うデータの整合性チェックなどに時間がかかり、翌日の昼になっても前日のバックアップが完了せず、時にはタイムアウトの発生によりバックアップが取れないという事態も発生していました。

[内村] 現場にはファイルサーバが設置されているので毎日の工事に影響はありません。しかし、自然災害で工事事務所が被災したときにはデータが破壊される恐れがあります。実際に竜巻で工事事務所が倒壊し、ファイルサーバが壊れてデータが消えてしまったこともありました。さらにランサムウェアなどの標的型攻撃にも備えなければなりません。現場のファイルサーバがランサムウェアに感染してファイルがロックされてしまえば、工事がストップしてしまいます。万が一、ランサムウェアの攻撃に遭っても、感染する以前のバージョンのファイルにアクセスできれば元に戻すことができます。そのため、何日か前に更新されたファイルを遠隔バックアップしておく必要があるのです。

[大山] ファイルのバックアップが遅い、あるいはデータ量増加にともない遠隔バックアップが取れないといった問題を抱えていたので、改良しなければさらに頻発することもあり得ます。ファイルサーバが設置されている現場は常時800ほどあるので、トラブルが増えても一つひとつ手作業で対応することが難しくなる恐れがありました。

ソフトウェアに不具合発覚 NECグループが迅速に対応

鹿島建設株式会社ITソリューション部システム技術グループ課長内村 純 氏
鹿島建設株式会社
ITソリューション部
システム技術グループ
課長
内村 純 氏

そうした中、今回の遠隔バックアップシステム更新は、いつ頃から検討されたのでしょうか。

[内村] ファイルを確実に遠隔バックアップすることは長年の課題であり、早急なシステム更新を迫られていました。その一方で、社内のIT部門は、IT利活用を企画するという本来業務に注力しなければなりません。そこで長年にわたりIT運用保守でおつきあいのあったNECフィールディングに効果的なバックアップシステムの提案を依頼しました。ポイントは「確実に遠隔バックアップが取れること」と「構築、運用をアウトソーシングして、いかに我々の負荷を軽減できるか」でした。

[大山] 遠隔バックアップシステム更新の必要性は日々感じていました。そのため2016年の秋ごろにNECフィールディングより提案内容をまとめてもらい、翌年初旬に他社の提案と比較検討したうえで、我々の要求仕様に対応できると判断しNECフィールディングに遠隔バックアップシステム更新を発注しました。ただ、遠隔バックアップシステムとして採用したソフトウェアに不具合が見つかり、早急に修正する必要がありました。

[内村] 当時、当社の用件を満たすソフトウェアとして採用を決定していましたので、多少時間はかかっても不具合を修正しプロジェクトを完遂させる必要があったので、NECフィールディングに対応を急いでもらいました。信頼するのに十分なNECグループの力を見た思いがしましたね。NECフィールディングを選んだ理由はもう一つあって、それは全国に拠点を展開していること。今回はあくまでも遠隔バックアップシステム更新というIT側の案件ですが、今後の展開も考えると、NECフィールディングの拠点が全国にあるということで安心感があります。

タイムリーな相談と提案で〝任せて安心〟と高評価

株式会社カジマアイシーティIT基盤サービス部IT推進支援グループグループ長 チーフ大山 直人 氏
株式会社カジマアイシーティ
IT基盤サービス部
IT推進支援グループ
グループ長 チーフ
大山 直人 氏

2017年夏に新遠隔バックアップシステムが稼働しました。運用状況はいかがですか。

[大山] まずは30の現場で新遠隔バックアップシステムの運用を開始し、すぐ60現場に拡大しました。また、計画を前倒しして100現場を対象とすることまでは決定しています。

[内村] 当初は19年度中に300現場まで広げる予定でしたが、早まる可能性は高いです。計画では、800カ所ある現場のうち300現場は新遠隔バックアップシステムでカバーし、残りの500現場はクラウドで対応していく予定です。その検討をスタートしたところです。

[土肥] もともと本社IT部門は、全社の情報システム全般を担当していましたが、現在ではIT利活用のスピードを高めるために、建築や土木といった事業部門ごとにIT担当者を配置して独自にシステム化を進めるようになりました。ITソリューション部としては、これからのITシステムを企画開発していくことに軸足を移しており、AIやIoTのほか新技術を検討するシステム技術グループを2017年5月に設置しました。
今後、既存システムの更新などについては可能な限りアウトソーシングしていく方針です。そのためには信頼できるパートナーが不可欠です。これまで長年にわたってお付き合いのあるNECフィールディングだからこそできたことも多く、大きな信頼を寄せています。

[内村] 営業担当者が頻繁に訪れてくれることも、我々としては助かりました。何より現場データの遠隔バックアップの更新について悩んでいるときにタイムリーに現れては相談に乗り、すぐに提案につなげるというスピード感にも信頼を感じました。Face to Faceを大切にするNECフィールディングの現場感にこれからも期待しています。

集合写真

担当者からひとこと

「要求仕様に確実に対応するため、当事業部内の技術を担当しているセールスサポート部と連携し、ITソリューション部様に何度も通いながら情報収集に注力したことで、課題を明確につかむことができました。今後、バックアップ対象現場拡大への対応以外にも、運用面でのサポートや将来のクラウド化についてもお手伝いできればと考えています」

NECフィールディングエンタープライズ事業部第一営業部製造サービス営業課営業マネージャー佐藤 徹
NECフィールディング
エンタープライズ事業部
第一営業部
製造サービス営業課
営業マネージャー
佐藤 徹

部門紹介

エンタープライズ事業部 第一営業部

エンタープライズ事業部は、第一営業部、第二営業部、ビジネスソリューション部、セールスサポート部の4部体制です。第一営業部は製造サービス営業課とプロセスサービス営業課に分かれており、それぞれ完成車メーカーやゼネコンをはじめとした製造業、製薬や食品、化学などプロセス産業向けの営業を担当しています。営業対象エリアは、首都圏を中心に全国に広がっています。大手のお客さまの場合、全国にある支社・支店、工場などをカバーするほか、NECフィールディングの各支店の営業などと連携し、お客さまの新規開拓やサポートにも力を入れています。最近、IoTやセキュリティに関する相談が増えてきました。第一営業部はその最前線で、他の営業部と情報交換しながらお客さまニーズへの対応を拡充しています。
「第一営業部は若い社員が多いのが特徴。平均年齢は30代前半で、全社平均よりもかなり若く、その分活気に溢れている組織です。また、女性社員が約4割を占めるというのも社内的には高い比率になります。中には育児のために時短勤務を選択している女性社員もいますが、効率的に業務をこなし、営業成績も非常に優秀なので、他の社員もウカウカしていられないぞとハッパをかけているんです。もっとも、優秀な社員が揃っているので、各人の業務能力は高く効率的に仕事をしています。その時間をお客さま対応に時間をかけるようにと日々話しています」

NECフィールディング エンタープライズ事業部第一営業部長土方 勉
NECフィールディング
エンタープライズ事業部
第一営業部長
土方 勉

お客様プロフィール

鹿島建設株式会社

創業 1840年(天保11年)
設立 1930年(昭和5年)
資本金 約814億円
従業員数 7611人(2017年3月末)
概要 創業は江戸末期。1947年に「鹿島建設」となる。高度成長期には新宿副都心の高層ビル群、また平成に入ってからは汐留の再開発や六本木ヒルズ森タワーなど大型プロジェクトを完成。都市開発だけでなく鉄道や空港、道路といった交通インフラ、発電をはじめとした電力インフラなど幅広く建設。

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※記載されているお役職等の情報につきましては、2017年12月8日時点のものです。
※記載されている製品名は各社の商標または登録商標です。