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システム製品の保守受託事例カシオテクノ株式会社様


法人向けカシオ製品の保守業務を委託
戦略的構造改革と保守品質の維持・向上を実現
業種:その他 製品:保守・運用 ソリューション:マルチメンテナンス
課題背景
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業務の構造改革に伴う保守人員の最適化を図りたい
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ICT機器の最新技術を習得・教育する負担を軽減したい
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修理・保守サービスの品質を向上させたい
成果
全国展開していたサービス体制を見直し保守人員の最適配置を実現
ICT保守の専門会社との連携で負担軽減を実現
保守委託により24時間365日の保守体制を堅持
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対象サービス
- カシオ計算機様の保守サービス対象製品の例

事例の詳細
導入前の背景や課題
一部の製品事業終息で
保守体制の見直しへ
カシオテクノ様は電子レジスターなどの法人向け製品や、時計、電子楽器といった個人向け製品など、カシオ計算機様製品全般の修理・保守を行っています。NECフィールディングとの取引は、約20年前に全国展開する大手小売業者にPOSシステムを納入した際に、「各店舗へ1時間以内の駆けつけ保守」が必要となり、全国47都道府県に拠点を展開するNECフィールディングへ一部地域の保守を委託したことに始まります。現在でも中堅・中小企業向け経営支援・販売管理システム「楽一」でNECのサーバを使っており、その保守はNECフィールディングが担当しています。
カシオテクノ様は全国に拠点と保守要員を配置しています。個人向け商品はお客さまがリペアセンターに送るセンドバック型ですが、法人向け製品についてはお客さま先に出向いて修理・保守を行っています。
小俣肇社長は、「かつては全国に600人規模の保守要員を配置していました。しかし一部の製品事業が終息することなどもあり、保守体制を見直す必要がありました」と話します。カシオ計算機様の製品戦略の見直しに伴う保守体制の再構築に対応しなければなりませんでした。そこでカシオテクノ様は全国をカバーする保守体制の見直しを開始しました。

代表取締役社長
小俣 肇氏
選択のポイント
高いブランド力と
経験、ノウハウを評価
カシオ計算機グループとして保守体制の見直しを検討する中、保守サービスを提供している企業を調査しました。木下俊彦担当部長は、「大手メーカー系からサービス提供主体の企業まで10社以上に声をかけました」と話します。「外部に保守を委託する場合にも、修理・保守サービスの品質は維持したいと考えました。また、基本的には法人向け製品の保守対応が委託対象でしたが、個人宅に出向いての電子ピアノの保守に対応できることも条件でした」(木下担当部長)
カシオテクノ様としては、カシオ計算機様の製品の保守という主力事業を委託することになります。そこで検討にはかなりの時間をかけました。各社から何度も提案をもらい、候補企業を絞り込み、検討を重ねた結果、最終的にNECフィールディングへの委託を決めました。木下担当部長は「NECグループというブランド力は大きかったですね。NECグループのICT機器の保守を担当するNECフィールディングということで、お客さまに安心してもらえます」と話します。「ICT機器の保守経験やノウハウ、全国展開という強みも評価しました。そして個人宅を訪問する電子ピアノの保守にも、特別に対応してもらえました。この点もNECフィールディングにお願いする決め手になりました」(木下担当部長)
NECフィールディングでは、法人向けに保守サービスを提供することが主業でした。そこで、電子ピアノの保守に対応するため、技術面の教育と個人情報の取り扱いや個人宅訪問のマナーなどを徹底的に教育しました。また、これまではメーカーの個別製品に対応した保守サービスが主体でしたが、今回のように一社の各種製品の保守サービス受託は初めてのプロジェクトでした。そのため、事業開始に向けてテーマ別の検討プロジェクトを立ち上げ、カシオテクノ様と綿密な連携を図りました。

担当部長
木下 俊彦氏
導入後の成果
消費税改定にも迅速に対応
今後の新商材対応にも期待
電子レジスターやプリンタなど法人向け製品と電子ピアノの保守は2018年12月に地域を限定して試験的に開始しました。その結果を受けて2019年4月から全国対応を始めました。経営企画部管理室の狩野正和室長は、「2019年10月に消費税が8%から10%に引き上げられ、全国のお客さま先にある電子レジスターはそれに対応する必要がありました。NECフィールディングへの保守委託が始まっていたことで問題なく対応できました」と、保守委託での成果を語ります。
小俣社長は「監視カメラなどセキュリティ製品はお客さま先での保守が必要になります。保守体制を見直したので、今後は新しい商材についてもNECフィールディングへの委託を検討したい」と、2019年4月以降の修理・保守の実績を評価しています。
「当社の保守は、部品を常にサービスカーに積み込んで、依頼があれば駆けつけてすぐに修理する体制でした。委託後は修理の依頼があればNECフィールディングが保管する部品を選んで駆けつけるという方法なので、違和感を感じられるお客さま、販売店様がいらっしゃいました。しかし今ではそれが業界標準のスタイルということが、浸透してきました」(小俣社長)
カシオテクノ様とNECフィールディングは毎月定例ミーティングを実施。保守作業の評価や改善点の抽出などを続けています。その上で、木下担当部長は今後の課題として、「PDCAサイクルをもっと早く回していきたいですね。そのためにミーティングの回数を増やすなど、サービス品質の維持・強化のための活動を強化したいと考えています」と、NECフィールディングとのさらなる関係強化を図っていきたいとしています。

経営企画部管理室
室長
狩野 正和氏
お客様プロフィール
カシオテクノ株式会社
所在地 | 東京都千代田区神田佐久間町2-23 カシオ秋葉原ビル |
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概要 | 「お客様と共に、価値を創造し、お客様へ感動を提供する」を掲げ、カシオ製品の法人向け、および個人向け製品の修理のほか、監視カメラなどセキュリティソリューションを提供する。 |
URL | ![]() *カシオテクノ株式会社はカシオ計算機株式会社100%出資のグループ企業 |
カシオ計算機株式会社
所在地 | 東京都渋谷区本町1-6-2 |
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概要 | 1957年設立。時計や電子辞書、電卓などの電子文具から楽器、電子レジスター、販売管理システムまで幅広い製品を手掛ける |
URL | ![]() |

担当者からひとこと
カシオテクノ様とは、当初から“Win−Win”というより“Happy−Happy”の関係を築くことを目標にしてきました。そのために情報を取り込み、ご要望をお聞きして課題解決を迅速に進めていきたいと思っています。そして“Happy−Happy”になっているかを常にチェックして、お客さまに向き合っていきます。

ICTサービス営業部
主任
谷口 史宜
お客さまからの厳しいご意見は当社に対する期待の裏返しだと思っています。これからもカシオテクノ様のパートナーとして、NECフィールディングの体制やアセットを活用しながらご要望に対応し、お互いが成長できる環境を作っていくことを目指していきます。

ICTサービス営業部
マネージャー
村山 直弥
ICTサービス営業部として、カシオテクノ様のようなお客さまの獲得を進めていきたいと考えています。現在、さまざまなメーカー様とお付き合いがありますが、その中心は製品ごとの修理や保守です。将来的には、それだけではなく、1社丸ごと修理・保守を請け負うこと、いわばフルアウトソーシングに対応することで、お客さまのビジネスをサポートしていきたいと考えています。NECフィールディングとしての事業拡大ばかりでなく、お客さまとの関係性を深めることで、お客さまのビジネスの拡大・発展に貢献していきたいです。

ICTサービス営業部長
木下 和直

この事例の製品・ソリューション
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※記載されているお役職等の情報につきましては、2022年12月1日時点のものです。
※記載されている製品名は各社の商標または登録商標です。