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千葉県佐倉市様

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第三世代仮想化システムを構築 業務効率が向上し運用負荷も軽減

職員数 1000人(2017年4月1日現在)
業種 自治体・公共
導入サービス サーバ仮想化ソリューション
デスクトップ仮想化ソリューション

事例のポイント

課題背景

  • 仮想サーバが急増し従来の仮想化システムのリソースが限界
  • データ量やトラフィックの増加でシステムにアクセスできないケースも発生
  • 職員からの問い合わせ・クレームが増えシステム担当者の運用負荷が増大

成果

余裕のあるシステム構成でレスポンスやセキュリティが向上

データセンターに仮想サーバを設置し、インターネット接続の問題を解決

職員からの問い合わせ・クレームが減少し、運用負荷も低減

導入ソリューション

佐倉市の業績を支えるIT基盤の変遷

佐倉市の業績を支えるIT基盤の変遷

この事例の製品・ソリューション

導入前の背景や課題

千葉県佐倉市 情報システム課 主任技師 栗澤 俊章氏
千葉県佐倉市
情報システム課
主任技師
栗澤 俊章氏

サーバの台数が年々増加 運用の効率化が急務に

佐倉市は、情報システムの運用効率化やセキュリティ向上を目的に早くからサーバ仮想化を進めてきました。2006年以前は、住民情報などの基幹系システム以外は各原課がそれぞれ業務サーバを保有し、管理する体制でした。その後、情報システム課で一元的に管理することで運用を効率化するとともに、一括管理によるセキュリティ強化を目的に、仮想化システムの導入を検討していました。

その時期にネットワーク更新を受注したのがNECフィールディングでした。そこで、佐倉市情報システム課から、サーバ仮想化についての質問が寄せられ、NECフィールディングでも情報提供などに応じていました。

佐倉市が第一世代の仮想化システムを構築したのは2007年度。その後、2012年度に第二世代の仮想化システムに移行しました。第一世代ではサーバとストレージのベンダーが異なっていたため、運用に苦労していました。その反省を踏まえ、第二世代では構築を一本化し、NECフィールディングがそれを担いました。

第二世代の仮想化システムでは、将来のデータ量の増大やシステム増強を予測して余裕をもった構成でした。しかし、マイナンバー制度のスタートや総務省の自治体セキュリティ強靭性向上モデルによるインターネット接続との分離などから、気がつけば仮想サーバが100台から230台に、仮想デスクトップも300台から500台へと増加しました。

情報システム課の栗澤俊章主任技師は、「運用が複雑になっていたことや仮想基盤のリソース不足により、職員から業務システムにアクセスできないという問い合わせが増えていました」と、危機的状況に陥っていたと話します。情報システム課の鈴木裕理主事は、「公民館など出先の機関からもシステムにアクセスできないといった苦情が増えていました。すぐに駆け付けることもできず、対応に困っていました」といいます。

選択のポイント

質問や相談にも丁寧に対応 “身近にいて頼れる存在”

そうした問題を解決するため、2017年度にカットオーバーする第三世代の仮想化システムでは、サーバリソース拡大による業務への影響を排除することやデータセンター利用によるBCP対策、マイナンバー制度に対応したセキュリティ向上だけでなく、運用負荷軽減のための管理ツール導入による仮想基盤の可視化、SSD(ソリッドステートドライブ)によるレスポンス向上も盛り込むことにしました。

仮想化基盤の技術は進化しています。担当者自らセミナーなどに参加し、知識を深めることもしましたが、何よりも「仮想化システムの評価の時からのおつきあいで、小さな相談に加え、次期仮想基盤の構想段階においては技術情報の提供といった対応もしてもらいました」(栗澤氏)と、“身近にいて頼れる存在”としてNECフィールディングに信頼を寄せていただけました。

NECフィールディングでは、第二世代のサポートを担当しながら、第三世代の仕様決定に役立てるため、ソフトバンクC&Sが提供する「仮想化健康診断」の利用を提案し、ボトルネックの把握に貢献しています。

2017年5月に第三世代プロジェクトが正式にスタート。庁舎にブレードサーバ16台、データセンターにラックサーバを3台設置し、共有ストレージ2台というシステム構成です。この構成で、仮想サーバ230台、仮想デスクトップ500台の仮想化が実現、仮想化基盤にはVMwareを採用し、管理ツールにも同社のソリューションを活用するなど、運用を容易にする工夫も加えています。「複雑化すれば、運用がどうしても属人化してしまいます。それを避けて誰でも運用できるようにしておきたいと考えました」(栗澤氏)と、運用管理ツールの導入や稼働の可視化を図った理由を説明します。また、第二世代でサーバリソースの枯渇に直面した経験から、第三世代のシステム構成では5年後を見越して仮想サーバ500台、仮想デスクトップ1500台まで対応可能としています。

導入後の成果

千葉県佐倉市 情報システム課 主事 鈴木 裕理氏
千葉県佐倉市
情報システム課
主事
鈴木 裕理氏

問い合わせやクレームが減少 他業務に時間を割けるようになった

鈴木氏は、「NECフィールディングの担当者をはじめ、プロジェクトに加わったベンダーの担当者と情報システム課のメンバーが参加する定例会を毎月2回開催しました」と話します。 第三世代の仮想化システムが稼働したのは2017年8月。稼働によって、業務システムやインターネット接続の問題点が解消されました。「頻繁にかかっていた問い合わせやクレームの電話が減りました」と鈴木氏。「その結果、他の業務に時間を割けるようになりました」と、業務内容が変化したと話します。

今後5年間で増えると予想されるサーバリソースを想定し、それに対応できるシステム設計を行うとともに、VMwareのソリューション活用によりセキュリティも強化しました。さらに運用管理ツールを導入したことでサーバの状況が可視化できるようになりました。

NECフィールディングについて栗澤氏は、「スキルの高いSEを派遣してもらい、プロジェクトを安心して進められました。構築中の定例会でも情報共有ができ、参考になったことも多くありました」と、旧システムから携わっていることで高い信頼を寄せています。

現在、佐倉市ではネットワークの仮想化(Open Flow)も導入しているため、今後、さらにセキュリティと利便性の両立を高めたいといいます。そのための準備や情報提供も含めて、「さらにレスポンスよく、スピード感を持ってサポートしてほしいですね」(栗澤氏)と、NECフィールディングに対しての期待を述べられました。

集合写真

担当者からひとこと

「佐倉市様の仮想サーバーシステムでは第一世代から第二世代の移行の時にサブ担当として関わらせていただき、それ以来ずっと担当しています。第三世代システムで従来からの課題を解決できましたが、5年後、10年後とシステムは発展していきます。常駐者を含めて我々のスキルを高めて、ずっと信頼を寄せていただけるパートナーを目指します」

NECフィールディング 東日本営業本部 東関東営業部 営業第一課 主任 鯉登 芳一
NECフィールディング
東日本営業本部
東関東営業部
営業第一課
主任
鯉登 芳一

お客様プロフィール

千葉県佐倉市

所在地 千葉県佐倉市海隣寺町97
概要 下総台地の中央部に位置し、都心から40kmの距離にある千葉県佐倉市。印旛沼周辺や農村地帯に広がる豊かな自然に恵まれ、随所に江戸時代の面影を残す城下町。市内には、佐倉城址公園や武家屋敷、佐倉順天堂記念館、旧堀田邸など歴史的な建物が残っており、平成28年度には、近隣の成田市・香取市・銚子市とともに、日本遺産「北総四都市江戸紀行」に認定された。成田国際空港へは東へ15km(電車で20分)というロケーションにある佐倉市は、江戸時代を感じることができる「世界から一番近い」城下町であるといえる。
URL new windowhttps://www.city.sakura.lg.jp/

この事例の製品・ソリューション

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※記載されているお役職等の情報につきましては、2018年3月7日時点のものです。
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