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株式会社九州中央オートオークション様
カープール用地※の斜面を利用し太陽光発電をスタート
従業員数 | 30名 |
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業種 | サービス業 |
導入サービス | 太陽光発電システム |
※カープール用地:オークションに出す自動車を一時的に保管するための用地
この事例の製品・ソリューション
再生可能エネルギー利用として注目されている太陽光発電は、全国各地で1メガワット以上の発電を行うメガソーラーが稼働しています。
九州中央オートオークション福岡(KCAA福岡)でも2015年春にメガソーラーが発電を開始。
そのプロジェクトを完遂したのがNECフィールディングです。KCAA福岡のプロジェクトでは傾斜地への太陽光パネル設置という難題を解決し、お客さまから高い評価をいただきました。
環境保全に貢献できる太陽光発電を推進
九州中央オートオークション(KCAA)様では、太陽光発電設備の設置を熱心に進めておられます。その理由をお聞かせください。
紙ベースの業務では負荷が大きく内部統制上も情報の見える化が必要
[大峰] もともとは宮崎県都城市で中古車買取と販売業を営んできました。事業拡大にともない、中古車オークションを開かれたビジネスにしようと考えてKCAAを発足させました。それが1989年5月です。現在、オークション会場は、福岡県古賀市のKCAA福岡、宮崎県えびの市のKCAA南九州、山口市のKCAA山口、京都市伏見区のKAA京都オートオークションの4カ所を運営しています。
自動車は現在エコカーがブームですが、過去には大気汚染問題を引き起こしたり、地球温暖化の原因となる温室効果ガスであるCO2を排出したりと環境に負荷を与える存在です。当社は、その自動車の買取と販売をビジネスにしているので、少しでも環境保全に貢献できることはないかと考え、太陽光発電に乗り出したのです。これまでに関連グループ会社にて小規模のものを含めて約40カ所に設置しており、えびの市にはメガソーラーも建設しました。また、環境保全のために、宮崎県やえびの市などと協定を結び、地元の森林組合などと連携してKCAA南九州第2会場に隣接する山林を「KCAA南九州・エコの森」として植林事業も行っています。
傾斜30度の法面※に太陽光パネルを設置
福岡県古賀市にあるKCAA福岡でもメガソーラーを設置し、2015年の春から発電を開始しています。このプロジェクトはNECフィールディング九州支社に発注されています。
[大峰] KCAA福岡は、カープール用地として5万7000平方メートルの土地を保有しています。そこは山林を切り開いたところなので、傾斜が30度近い法面があるのです。この法面をなんとか有効活用できないかと考え、太陽光パネルの設置を決めました。この法面は南側を向いており、日当たりもよかったので、ちょうどいいだろうと。
取引先の銀行に相談したところ、NECフィールディングを紹介されたのがきっかけです。銀行はNECという技術力とブランドの信用力もあって紹介してくれたのだと思いますが、それがよかったと考えています。
[豊丸] 当初は、傾斜地に太陽光パネルを設置するのは技術的に難しいと聞いていました。1メガワットの発電を想定して3800枚以上の太陽光パネルを設置したのですが、法面は傾斜しているので工事用の重機を入れることができません。そこを工夫して、事故や怪我もなく予定通りに工事が進んだことに、まず安心しました。
[大峰] 法面は30度程度の傾斜があり、人が立って作業するのは大変です。しかもカープールにはオークションに出す中古車が入荷してくるので、工期が長引けば本業に影響が出てしまいます。しかし、NECフィールディングならできるだろう!と信頼していましたよ(笑)
工事のスケジュールはどのようなものでしたか。また、完成後の稼働状況は満足できるものでしたか。
[豊丸] 2014年の9月に正式発注して雑木林の伐採や造成工事を行い、年末から2015年の年明けにかけて架台の設置や太陽光パネルの据え付け、ケーブル工事や電気設備工事を行い、3月には配線工事や調整に入り、4月から発電を開始しました。2015年の春は九州地方は好天が続いたので、想定した以上の発電量を得ることができました。
[大峰] 最初から高い発電効果が出て、非常に満足しました。KCAA福岡の社員には、「太陽光発電は文句も言わずにいっぱい働いてくれるね」と冗談を言えるほど、好成績だったのがうれしかったですね。南向きの傾斜を利用したことと、玄界灘から吹いてくる風が太陽光パネルを冷やす効果をもたらしたことで、発電効率が上がったようです。
傾斜地での設置に自信今後も増設を進める
太陽光発電では、日照時間が発電量を大きく左右しますが。
[大峰] 最初が好成績だったので喜んでいましたが、夏場は雨が続いたので発電量は下がりました。毎日の天気が気になりましたよ。
[豊丸] 社長の顔色も天気で変わるんですよ(笑)。よい天気が続くと機嫌がよいのですが、雨が続くと冗談も言わなくなります。(笑)また2015年は九州に大型の台風が上陸したこともあり、太陽光パネルが飛ばされるのではないかとヒヤヒヤしました。
[長谷川] 太陽光パネルを設置した場所では、動物の被害にも困っています。造成した山林がカラスのすみかだったらしく、今でも小石を太陽光パネルの上に落とすなどのいたずらをするのです(笑)。また、イノシシが出てきて太陽光パネルの支持脚の根元を掘ったりもします。日当たりの良い斜面なので、雑草が伸びてくるのも早い。毎朝巡回して、週1回は草刈りなどのメンテナンスを行っています。きれいに草を刈った後は、爽快な気分ですよ。
今後も太陽光発電設備の設置を検討されているそうですね。
[大峰] 傾斜地でも設置できることがNECフィールディングのおかげで分かりました。メガソーラーを設置できる場所がまだ4~5カ所はありますので、太陽光発電設備を増設して地球温暖化防止に貢献していく自信にもなりました。
[長谷川] 原因不明で発電量が落ちるときがありました。そうした場合でもNECフィールディングに電話すれば駆け付けてくれたり、適切な回答をもらえたりするので助かっています。
[豊丸] 社長は増設に意欲的ですし、KCAA福岡の発電効率の高さを考えれば、非常に楽しみです。NECフィールディングからは、これまで以上によりよい提案をしてもらいたいと思っています。
担当者からひとこと
「太陽光発電設備の受注案件が増える中、最初は手探り状態でしたが勉強や調査を重ねてきました。KCAA様の太陽光発電設備は、初めて傾斜地に太陽光パネルを設置するという事業でした。難しい案件だからこそチャンレンジしがいもありました」
「KCAA様は今後も太陽光発電設置を積極化していくとのお話です。今回の実績を基に、さらにお客様によりよい提案をさせていただき、これからも太陽光発電設置に加え今後の保守サービスについてもご紹介していきたいと考えています」
支店紹介
九州支社営業部
太陽光発電の案件増に対応
九州支社営業部は2015年7月に発足し、九州全県(沖縄除く)が担当エリアです。営業部は公共ソリューション課と産業ソリューション課があり、総勢23名で営業活動を行っています。
2013年度下期から太陽光案件に携わり、10カ所の発電所を竣工してきました。現在では、ビジネス開拓本部から3人の支援をいただき、九州以外のエリアにも活動の幅を広げています。
今後は、太陽光以外の新エネルギー領域にも挑戦して案件拡大を目指していきたいと考えています。
もともとセキュリティとネットワークが得意領域でもありますので、お客さまのもとにうかがってセキュリティのコンサルティング・教育からツールの導入までを行う案件も増えています。さらにマイナンバー関連でパソコンやネットワークの仕事も増えており、当分は忙しい日々が続くと覚悟しています。
「太陽光発電についてはノウハウを蓄積しており、九州支社の強みであるだけでなく、NECフィールディングとしての強みにしていきたいと考えています」
株式会社九州中央オートオークション
本社所在地 | 福岡県古賀市青柳132番16 |
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創立 | 平成元年(1989年)5月 |
資本金 | 1000万円 |
売上高 | 50億円 |
その他 | 中古車の買取・販売を行う株式会社マルエイ自動車(本社・宮崎県都城市)が母体。中古車オークションの門戸開放を目指して事業を開始した。自社開発のオークションシステム(KCネット)をオークション会場に導入し、会員各社がネットでも安心して買える会場を目指し、4カ所のオークション会場を運営する。 |
URL | https://www.kcaa.co.jp |
この事例の製品・ソリューション
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※この記事は、当社発行の広報誌ふぃーるでぃんぐ 133号「ニッポンの元気な会社」で過去に掲載したものです。
※記載されているお役職等の情報につきましては、2016年2月1日時点のものです。
※記載されている製品名は各社の商標または登録商標です。