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医療機関や介護施設では、患者や入居者の安全・安心の追求に加えて、そこで働くスタッフの快適な環境づくりが必須です。NECフィールディングは、医療機関向け、介護・福祉施設向けソリューションを駆使して、事業をサポートしています。
セミナー情報
顔認証システムを使って、入院患者の無断離院を防止
- 業種:
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- 医療機関・介護施設
- 製品:
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- 導入サービス
- 顔認証システム
- ソリューション・サービス:
事例の概要
課題背景
- 無断離院による病院外での入院患者の事故リスクを減らしたい
- 無断離院発生時の捜索など、病院スタッフの負荷を軽減したい
- 入院患者や病院スタッフに安心安全な見守り体制を提供したい
事例の成果
離院対策ソリューション導入後、すぐに入院患者の離院を防止
各病棟内のタブレットへの通知で、病棟スタッフが迅速に対応
離院防止効果により病院スタッフが通常業務に専念
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顔認証システムを使った離院対策ソリューション
事例の詳細
導入前の背景や課題
病院スタッフを悩ませる患者様の無断外出や離院
超高齢化社会の到来が目前に迫る中、健康長寿な社会を実現するためには、回復期医療としてのリハビリテーションの充実にも目を向けなければなりません。
手術や投薬で疾病を治療する一般病院に対して、リハビリテーション病院では、脳梗塞など脳血管疾患や怪我からの運動機能の回復を目指した治療を行います。運動機能を回復することで在宅での生活を可能にしたり、社会復帰をサポートしたりするのです。
そのリハビリテーション病院の一つの問題として、患者様の無断離院があります。医療スタッフが常駐するスタッフステーションや病院の玄関近くにある事務所などで患者様の動きに注意を向けていても、医療スタッフの交代直後や、患者様を一堂に集めた食事の後などはどうしても個々の患者様に目が届きにくい時間があります。そのわずかな時間に離院につながるような動きをする患者様がいます。
彩都リハビリテーション病院事務部長の秋本達治氏は、「頻繁ではありませんが、無断に離院を試みる患者様が少なからずおられます。患者様の離院が発生すれば万が一の事故につながる可能性もあり、患者様、ご家族の安心安全を提供する上で必ず離院を阻止しなければなりません」と話します。
選択のポイント
顔認証システムに着目、事前のお声がけが可能に
離院防止策では、患者様の衣服などにRFIDを装着したり、離床センサーを使って患者様の行動を見守るシステムなどが実用化されています。しかしRFIDをつけた衣服を着ていなければ患者様をセンシングできません。また、離床センサーは、単にベッドを離れただけでも反応してしまい、離院との区別がつきにくいそうです。
「出入口付近の状況と患者様の行動を検知できるシステムはないかと考えていました」(秋本氏)。その時、相談相手となったのが同病院の電子カルテシステムのハードウェア保守を担当していたNECフィールディングでした。そこで、NECの顔認証システムを使えばお客様の要望に対応できることを提案しました。
秋本氏は「これまでも患者様の見守り拡充と医療スタッフの負担軽減となる環境作りを推進してきましたが、顔認証システムを使った離院対策が可能と知り、具体的に進めることにしました」と話します
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NECフィールディング西日本営業本部の瀧ヶ平賢一は、事前のデモンストレーションより「病院のレイアウトから、1階の通路にカメラを1台設置すれば十分に顔認証の対応可能でした」と話します。導入の際は、カメラの撮影範囲やズームのチューニングなどを行いました。その結果、1階の通路で検知者の顔を正面で認証することができ、高い精度で検知することができました。そこで、実際に離院する可能性がある患者様に対して、医師の判断にもとづき、患者様とご家族の同意を得て顔写真をシステムに登録。顔認証システムで離院しそうな患者様を検知し、事務室の顔認証システムモニタに画像を表示、合わせて表示灯が点滅してスタッフに知らせます。これで離院する前に患者様に声かけができます。また、2階から4階の各フロアにあるスタッフステーションにもタブレットを設置し、病棟スタッフへ離院患者情報を通知します。
顔認証システムのネットワークは、病院の業務用LANとは別の独立した有線のネットワークになっています。「顔情報は個人情報となるため、セキュリティを考慮し独立したネットワークにしております。病棟設置のタブレットは有線タイプを選定し、LANケーブルからタブレットへ電源供給(PoE)しております」(瀧ヶ平)
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導入後の成果
患者様の離院を未然に防止、患者様とご家族の不安も解消
彩都リハビリテーション病院様は最新のリハビリテーション機器の導入や、技術・知識の習得に積極的です。2019年度末までに導入したいという彩都リハビリテーション病院様の要望に応じ、2020年4月から顔認証システムを使った離院対策ソリューションが本稼働を開始しました。「その効果はすぐに出ました」と、秋本氏だけでなく、病院スタッフの多くが驚いたそうです。
総務課課長補佐の中島寛之氏は、「導入して間もなく、実際に離院しそうなケースがあり、お声がけができました。すごく効果があると実感しました」と話します。なお、退院すれば顔写真はプライバシー保護の目的で消去されることになっています。
患者様のご家族からは、「しっかりと見守ってくれている」という声をいただくそうです。「患者様のご家族にこのシステムの話をすると、ご家族の方から“ぜひ登録してください”と言われることもあります。患者様のご家族は、病院から離れて事故に遭うのではないかという不安をお持ちです。その不安が解消されるので、助かっています」(中島氏)。
顔認証システムの病院への導入では、「隔離病棟など重要エリアの入退出など、スタッフの顔を登録して管理するケースが多い。患者様の離院防止という見守りに活用されるのは、少なくとも関西地区では初めてでしょう」と秋本氏は話します。NECフィールディングでは、彩都リハビリテーション病院様での活用事例を生かして、病院や老人施設向けの提案に力を入れていきます。
「今後は、導入後の効果をより精査・検証し、他の系列病院にも紹介できればと考えています」と語る秋本氏は、顔認証システムを活用した離院対策ソリューションの導入に手ごたえを感じています。
お客様プロフィール
医療法人社団生和会 彩都リハビリテーション病院
所在地 | 大阪府箕面市彩都粟生南1-1-20号 |
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概要 | 回復期リハビリテーション病棟120床を備えたリハビリテーション専門病院として2010年4月に開設。医師や看護師、理学療法士、非常勤スタッフを含め230人を擁する。北大阪の自然豊かな環境に立地し、脳血管疾患や運動器疾患に対するリハビリテーションを主幹に、回復期リハビリテーションによる在宅復帰に加え、在宅サービスとしての訪問リハビリテーションも手掛ける。 |
URL | https://www.saito-rh.jp/ |
担当者からひとこと
患者様の見守りに活用する顔認証システムは、これが関西地区では初めて。彩都リハビリテーション様からどのような評価をいただけるか不安でしたが、導入後すぐに成果が出たという話をうかがい、安心しました。今後、NECの顔認証システムはさらに機能強化が続くので、バージョンアップなど、より良い提案も継続したいと考えています。NECが持つ最新テクノロジー導入の提案だけでなく、NECフィールディングの医療機関に役立つ製品・ソリューションも提案していきます。
この事例の製品・ソリューション
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※記載されているお役職等の情報につきましては、2021年01月06日時点のものです。
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