サイト内の現在位置
新店・既存店舗改装のPM業務受託事例株式会社カインズ様
ホームセンターの新店・改装工事のPMを委託
業務負荷の大幅な軽減と品質向上に貢献
業種:小売業 製品:導入 ソリューション:事業拡大支援
課題背景
-
既存店改装や新規店のIT機器設置の負荷を減らしたい
-
全国の店舗での改装立ち合いの負荷を減らしたい
-
故障問い合わせへの対応が十分な体制を構築したい
成果
改装時の工事監理、立ち合いなどの負荷が軽減
NECフィールディングのノウハウと技術力を生かし、立ち会い業務が減少
各店舗からの問い合わせなどにもスピーディに対応が可能に
本事例に関するお問い合わせはこちらから
対象サービス
-
新規・既存店舗改装PM業務のイメージ
事例の詳細
導入前の背景や課題
全国の店舗を少人数で対応
PM業務の内製化で大きな負荷に
関東を中心に北海道から沖縄まで230店舗のホームセンターを展開するカインズ様。新規店や店舗改装ではPOSやパソコンなどIT機器の設置・再配置の業務が発生します。販売本部店舗オペレーション改革部システム機器グループの宮下卓也グループマネジャーは、「IT機器関連の移設工事などのプロジェクトマネジメント(PM)業務は、通常は3~4人が担当していました。また、PM業務は内製化していました」と話します。
販売本部店舗オペレーション改革部システム機器グループの小山卓士氏は、「店舗は全国にあり、改装では1店舗あたり10日程度の日数がかかります。3人体制の時は、全国の店舗を移動しながら対応していたので非常に大変でした」と語ります。
改装工事の場合は特別な配慮も必要になります。販売本部店舗オペレーション改革部システム機器グループの大河原秀樹本部担当は、「商品が入っている状態で陳列棚を動かすこともあります。その際は、レジの場所を現場がきちんと把握していないと、スケジュール通りに工事を進められなくなります。さらにPM業務では、他の工事の進捗を見ながら、どこが進んでどこが遅れているかを把握する感覚も必要です」と話します。
カインズ様が扱っている商品数は10万点にもなります。販売本部販売統括部の白鳥好太部長は、「ホームセンターは店舗が広いので、出入口近くだけでなく、売り場の中や資材・園芸用品売り場のある屋外にもレジを設置する必要があります。改装の場合、内装や什器の設置、電気機器設備などのためにさまざまな業者が携わります。それぞれカインズ側の担当者が付くので、その調整も大変です」と話します。
選択のポイント
全国をカバーする保守拠点
IT関連工事の実績で信頼
新店・既存店舗改装での業務負荷を軽減する近道は、PM業務の外部委託です。カインズ様は店舗を全国で展開しているので、全国規模で対応可能な企業を探す必要がありました。そんな中、候補に挙がったのがNECフィールディングでした。NEC製の自動釣銭機を使っている店舗では、その保守をNECフィールディングが担当しています。「NECフィールディングの保守拠点が全国にあるというのは知っていました。また、ネットワーク工事などの業務も展開していると聞いていたので、PMを委託できるのではないかと考えました」(宮下グループマネジャー)。
「検討を進めた結果、2022年の初めからPM業務を委託するようになりました」(大河原本部担当)。NECフィールディングでも、改装の現場に立ち合うなど業務内容の把握に努めました。そして最初に手掛けたのが仙台富谷店の改装でのPM業務でした。その後、22年中に6店舗の改装でPM業務に携わりました。
「最初の2店舗については私も現場に出て、NECフィールディングの活動の様子を見ていました。仕事の進め方は、これまで我々が行ってきた方法とすべて同じではなく、NECフィールディングの担当の方は独自の方法で作業を進めていると感じました」(小山氏)。
「既存店の改装は決められた期日内で終わらせなければならないので、カインズ側の担当者はほぼ職人化しています。それぞれの担当者によって進め方が違っていても、効率的に仕事はできていました。それがNECフィールディングに外部委託することで、業務内容の標準化ができると思います」(白鳥部長)と、外部委託による新たな効果にも注目しています。
導入後の成果
業務負荷が大幅に軽減
業務の品質向上にもつながる
PM業務をNECフィールディングに委託したことで、仕事の負荷は大幅に軽減されたそうです。「移動する必要がなくなったので、故障対応など全店の課題を解決する業務を本部でできるようになりました」(大河原本部担当)と話します。
販売本部店舗オペレーション改革部システム機器グループの井上紀根氏は、「以前店長をしていた経験から、運営がうまくいっている店舗は社員やパートさん、業者さんなどとのコミュニケーションが活発です。NECフィールディングは、IT機器のメーカーさんとも積極的にコミュニケーションをとっているので、改装の現場がよりうまく回っているのかもしれませんね」と話します。
また、IT周りの工事が完了した段階で、カインズ様の担当者がより入念にチェックできるようになりました。「自分で担当したIT機器の移設を自分でチェックすると見落としが生じますが、外部委託によって、それもなくなりました」(小山氏)と、業務の品質向上にもつながっています。
「委託を始めた時は、半導体不足で必要なIT機器が手に入りにくい時期でした。Wi-Fiのアクセスポイントが足りず、どこにも在庫がなかったのですが、NECフィールディングを通じて入手できました」(宮下グループマネジャー)と振り返ります。
井上氏は「我々の負荷が軽くなったので、余力を新たなデジタル機器の導入など別の取り組みに使っていけます」と話します。宮下グループマネジャーは、「これまで10日前後を要した日数をより短縮できるかもしれません。NECフィールディングの経験と知見を生かして、業務効率向上につながるアイデアや提案をいただきたいですね」と話します。
流通業界では、CX(顧客体験)の向上に向けて、さまざまなデジタルツールの導入が進められています。白鳥部長は「カインズはIT小売企業として、デジタル改革を数年前から進めています。お客さまとの接点となる店舗では、ネットワーク整備やデジタルサイネージの導入など、デジタル機器の整備も進めています。今後も、より幅広い業務での支援がよりよい店舗づくりにつながると思います」と、その期待を語ります。
お客様プロフィール
株式会社カインズ様
所在地 | 埼玉県本庄市早稲田の杜一丁目2番1号 |
---|---|
概要 | 関東地方を中心に北海道から沖縄まで全国でホームセンター「CAINZ」を運営するIT小売企業。ショッピングセンター運営のベイシアや作業服やアウトドア関連商品を販売するワークマンを含めた31社で構成する、売上高1兆円超の流通企業集団「ベイシアグループ」の中核。2022年3月には東急ハンズをグループに迎え、新しいDIY文化の創出を打ち出している。 |
URL | https://www.cainz.co.jp/ |
担当者からひとこと
カインズ様からいただいた言葉に、これまで手掛けてきた改装店のPM業務の効果を感じています。このまま対応させていただいて大丈夫、と自信にもなりました。我々としてはさらに上流の工程の支援や提案までできればと考えています。
PM業務を担当させていただく中で、もっとスキルを高めて領域を広げ、機器の手配からPMまで一貫してできるようにしていきたいと考えるようになりました。私たちはネットワークやセキュリティ、保守運用が得意分野なので、そうした業務にも取り組んでいきたいです。
北関東営業部はとてもまじめな営業部です。自治体のお客さまをメインにしていた頃に比べ、ここ数年民需へのシフトを強化したことで、収益も向上し、様々な指標で全国トップを続けるようになりました。成績が改善したことでメンバーのモチベーションも高まっています。2022年度初めから北関東営業部を従来の2課体制から3課体制へと担当課を増やしました。カインズ様の新店・改装店でのPM業務はNECフィールディングとしても初の取り組み。これからもさまざまな案件にチャレンジしていきます。
この事例の製品・ソリューション
- 事業拡大支援
本事例のリーフレットをダウンロード
事例の内容を紹介したリーフレット(PDF)がダウンロード頂けます。
本事例に関するお問い合わせはこちらから
※記載されているお役職等の情報につきましては、2023年03月30日時点のものです。
※記載されている製品名は各社の商標または登録商標です。