サイト内の現在位置
トムラ・ジャパン株式会社様

飲料容器自動回収機の保守サービス業務を受注
全国をカバーするサービス拠点網と技術力に高い評価
従業員数 | 29名 |
---|---|
業種 | 卸売業 |
導入サービス | マルチメンテナンス |
事例のポイント
課題背景
- 全国規模で対応できる迅速な保守サービス体制を構築したい
- 技術スキルが高く安心して任せられる代理店がなかなか見つからない
- どんな状況でも駆け付けて保守できるサービス体制にしたい
成果
全国に設置した回収機の保守業務が対応可能
NECフィールディングの拠点網の活用で自社対応の負担を軽減できた
保守マニュアルを自ら作成するなどの対応に高い評価
研修センターでの実機を使った研修や独自マニュアル作成で信頼感を確立できた
ビジネス拡大の阻害要因の払拭で顧客の成長戦略に貢献
全国で保守対応が可能になったことでお客様の新規獲得の一助になった
導入ソリューション
飲料容器自動回収機・古紙回収機保守サービスの概要

この事例の製品・ソリューション
導入前の背景や課題

代表取締役副社長
山辺 直史氏

テクニカル&サービスオペレーション部
ゼネラルマネージャー
本間 忍氏
全国のスーパーなどに回収機を設置
迅速な保守体制の確立が課題に
容器包装リサイクル法の施行後、PETボトルやスチール缶、アルミ缶の回収・再生利用が定着した感があります。スーパーなどに行くと、大型のPETボトル回収機が設置されているのを見かけます。PETボトルを回収機に入れることで、スーパーのポイントが貯まったり、当たり券が発行されるなどの特典もあります。
この飲料容器自動回収機を提供しているのがトムラ・ジャパンです。首都圏のほか、中京地区、新潟や長野、東北は福島や宮城、四国などのスーパーを中心に設置されています。3R(リサイクル、リユース、リデュース)が浸透するなかで、同社の飲料容器自動回収機にも引き合いが増え、環境省の補助事業も後押しして、設置台数を増やしています。2016年度に同社の飲料容器自動回収機が回収したPETボトルなどの総量は9300トン。日本では年間3億〜4億本(約2万トン)が回収されており、トムラ製の回収機はその2%弱を担っていることになります。
設置台数が増え、設置場所も全国に広がるようになり課題となってきたのが保守サービスの拡充です。「首都圏だけなら本社から駆け付けられますが、東北や長野となると、サービスマンは1日仕事になってしまいます。また、技術者の数も限られているため、迅速に対応できないケースも出てきます」と、山辺直史副社長は振り返ります。
本間忍ゼネラルマネージャーは、「各地の代理店を活用して販売から保守まで実施している地域もあります。ただ新しい地域となると、新たな代理店を探したり、そこに保守まで任せられるか、といった問題があります」と話します。十分な技術力を持ち、安心して保守を任せられる会社を探すのは大変でした。
選択のポイント
全国をカバーする保守網が魅力
技術の習得の熱心さも高ポイント
そんな中、これらの課題解決のためにNECフィールディングが提案をすることになりました。山辺氏と本間氏はともに「全国約400サービス拠点を保有している、ということに魅力を感じました」と語ります。もっとも、「おそらく普段はパソコンやサーバーなどの保守サービスがメインの会社なので、機械もの、しかも大きくて重い飲料容器自動回収機を扱えるかな、という心配はありました」と本間氏は話します。
飲料容器自動回収機は、大きいタイプでは重さが300-400㎏にもなります。部品の重さも10-15㎏は当たり前で、中にはひとつで100㎏の重さがある部品も内蔵されています。センサーを使った選別ユニットは電子機器ですが、PETボトルを内部に取り込むベルト類やその駆動部分、圧縮して減容するコンパクターと呼ぶ装置は完全に機械もの。部品交換にも専用の冶具を使うなど、扱いに習熟している必要があります。
山辺氏は、「設置台数が増えて技術者のやりくりが大変になっていたことに加え、新しいお客様がいても遠隔地で本社からも代理店からも遠いため、仕方なくお断りするケースもありました。これはビジネス拡大にとっては大きな障害です。全国どのエリアでも保守サービスをやってくれる会社との契約は不可欠でした」と、NECフィールディングの活用を決断したそうです。
「NECフィールディングと契約する前に、何社か検討しました。しかし、ある会社は全国規模ではサービス提供ができない、また、別の会社は安かろう悪かろうで技術力に問題があるなど、我々の求めるものと合致しませんでした」(本間氏)。
「スキルが十分になければ、最終的にはお客様に迷惑をかけてしまいます。せっかく設置しても、保守員の技術が未熟だと、お客様のところへ回収機を設置継続することが難しくなりかねません」(山辺氏)。山辺氏がまず驚いたのは、「NECフィールディングは研修制度がしっかりしている」こと。本間氏も「トムラの機械を研修センターに貸し出して勉強してもらいました。そこで習得したことが、確実にNECフィールディング社内全体に展開されている。さすがNECグループの保守サービスを担っている会社だと感じました」と、対応力に満足していただいています。
導入後の成果
新規のお客様にも対応が可能に
ビジネス拡大を後押しする“安心感”も
さらに本間氏は続けて、「NECフィールディングは自分たちで独自のマニュアルを作り、それを使って社内で技術の横展開を積極的に行っています。そのマニュアルがよくできていて、我々にとってもわかりやすいものでした」と、NECフィールディングの取り組みに感心したそうです。
もっとも、保守サービスをNECフィールディングが請け負った最初は、スムーズにいかないこともあったようです。「技術的には問題はなかったのですが、社内連絡のミスなのか、初動については我々が期待するよりも遅い面が感じられました」(本間氏)。「しかし、これはすぐに改善してもらいました」と、迅速な対応を評価していただきました。
山辺氏は、「新規のお客様がどこにいても、NECフィールディングのサービスが期待できるという安心感があり、積極的にビジネス拡大に取り組めます」と、保守サービスのネットワークと技術力の高さを大いに評価している様子。本間氏も、「欲をいえば、NECフィールディングの保守ネットワークを生かして、新しいお客様を紹介してほしいくらいです」と笑いながら話しています。
さらにNECフィールディングのサービス活用で得たもののひとつには“安心感”もあるようです。「ゴールデンウィークのような連休時には高速道路が渋滞するので、我々の技術者が迅速に駆け付けられないケースがあります。また、対応しきれないと休暇中の別の技術者を呼び出すなど、バタバタすることもありました。NECフィールディングを活用するようになって、その心配が一掃されました」と、山辺氏は“安心感”を強調されました。

担当者の声
「マルチメンテナンスビジネスを始めて最初のお客様。様々な課題が出て、改善点もたくさんありました。その都度、現場のカスタマエンジニアのユーザファーストを意識した対応力、技術バックヤードの支援等で課題解決して参りました。今後も我々の持つ強みをアピールして、飲料容器自動回収機のビジネス拡大のお役に立ちたいと思います」

マルチメンテナンス営業本部
東日本サービス営業部
マネージャー
所 正和
「飲料容器自動回収機のメンテナンスはこれまで我々が扱ってきた機器とは違う難しさもありますが、今後もトムラ・ジャパン株式会社様のご期待に沿うようなサービスをご提供出来ればと思います」

マルチメンテナンス営業本部
東日本サービス営業部
主任
白本 圭三
お客様プロフィール
トムラ・ジャパン株式会社
所在地 | 東京都大田区大森北1丁目23番7号 NAVAL1階 |
---|---|
概要 | トムラ・ジャパンは、ノルウェーに本社を置くトムラ・システムズASAと住友商事の折半出資合弁会社で2008年の設立。トムラ・システムズASAは、PETボトルや缶などの飲料容器自動選別回収機(リバース・ベンディング・マシーン)をはじめセンサー技術による識別・選別機能を生かした製品を開発・販売している。40カ国7万台の納入実績を持つトップメーカー。トムラ・ジャパンは、飲料容器自動回収機をスーパー、商業施設、公共施設などに向けて販売およびリースで提供。多くのチェーンストアに約1100台の飲料容器回収機が設置されている。 |
URL | ![]() |
この事例の製品・ソリューション
本事例に関するお問い合わせはこちらから
※記載されているお役職等の情報につきましては、2017年6月28日時点のものです。
※記載されている製品名は各社の商標または登録商標です。