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自家消費型太陽光発電システムの導入事例株式会社佐渡島様

株式会社佐渡島様建物(SP)株式会社佐渡島様建物(PC)

鋼板加工の工場に太陽光発電システムを導入
社会的要請への対応とエネルギーコスト削減に寄与

業種:商社 製品:導入スマートエネルギー ソリューション:自家消費型太陽光発電

課題背景

  • サプライチェーンの中での取引先からのCO2排出削減要請への対応

  • 会社としてカーボンニュートラル実現への活動を強化

  • エネルギー価格高騰に対し太陽光発電の自家消費でコスト削減

成果

屋根の耐荷重余力に対応した
太陽光パネルを配置

CO2排出を年間で約10%抑制、電気代の削減にも寄与

主力事業である屋根材販売の
アピールにもつなげる

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対象サービス

  • 自家消費型太陽光発電システムのイメージ

自家消費型太陽光発電システムのイメージ
  • 太陽光パネル設置イメージ

太陽光パネル設置イメージ

事例の詳細

導入前の背景や課題

株式会社佐渡島 執行役員 管理本部 副本部長 柴田 英人氏
株式会社佐渡島
執行役員
管理本部
副本部長
柴田 英人氏

太陽光発電の導入を検討するも
屋根の耐荷重がネックに

2050年カーボンニュートラル実現に向け、企業のCO2排出削減への取り組みが加速しています。しかし事業活動を継続するには、エネルギー消費をゼロにすることはできません。そこで鍵になるのは、自ら使用する電力を再生可能エネルギーで創り出す「創エネ」。これが実現できる自家消費型太陽光発電システムを導入する企業が増えています。
佐渡島様は、鉄鋼と銅、アルミなど非鉄金属の一次商社として、また金属素材の加工などで多くの産業機器メーカーや電気製品メーカーとの取引があります。「そうした企業ではグループでのCO2排出削減対策に加えて、サプライチェーン全体でのCO2排出削減への意識が高くなっています。取引先から『どのようなCO2排出削減対策をしているか?』と聞かれることが増えました」と執行役員の柴田氏は語ります。今後問い合わせはさらに増加するとの考えから、太陽光発電システムの導入を検討していました。金属加工を手掛ける工場は、エネルギーを多く消費します。「鋼板加工の工場に太陽光発電システムを設置すれば、エネルギーコストの削減効果が期待できると考えました」。そこでまずは子会社のSC鋼板加工株式会社様・浦安工場に太陽光パネルを設置することとなりました。
ただし浦安工場は、鋼材を搬入出するための天井クレーンを当初より増設しています。したがって屋根耐荷重に余裕はありません。また、設計当初からの積雪荷重の変更もネックになりました。「当社は屋根材の販売、施工も手掛けているので、屋根の耐荷重にはかなり慎重になりました。太陽光パネル設置の前には数百万円かけて工場の構造再計算を行いました」。

選択のポイント

耐荷重や発電効率などを加味した提案と
導入までの手厚いサポートが決め手に

佐渡島様ではパソコン、サーバ、ネットワークなどをNEC製品で構成し、その保守をNECフィールディングが担当していました。そんな中でNECフィールディングの営業担当者から太陽光発電のソリューションも提供できることを耳にしました。
柴田氏は社内システムも管掌しており、NECフィールディングのICT保守での作業品質の高さや信頼性を評価しています。そこでNECフィールディングに、太陽光発電システムの提案を要望されました。「他社からは太陽光パネルをどれだけ載せるか、屋根が耐えられるかは当社の責任で判断してほしいと言われていました。しかし、NECフィールディングの提案は、必要な電力や屋根に載せられる太陽光パネルの数、荷重を分散させる配置を考慮した一番効率的な構成など、詳細を極めていました」。
NECフィールディングに工事を発注した最大の理由は、提案への安心感だと語ります。「他社との価格の違いはありましたが、それよりも綿密に調査しシミュレーションした結果に基づく提案であることが強く伝わってきました」。この提案を受けて、2022年6月に発注。2023年初めまでに工事は完了し、2023年2月から本格稼働を開始しました。
太陽光発電には屋根設置の太陽光パネル以外にも、直流電流を交流に変換するパワーコンディショナーや電圧の昇圧・変圧器などが必要です。また、浦安工場は海沿いに立地しており、機器類には塩害対策も求められました。
工場建屋内には空きスペースがありませんでしたが、資材置き場を生かしてパワーコンディショナーの設置場所を確保するなど安全・安心なシステム構築に努めました。柴田氏は「工事の際には隣接する他社の駐車場などを借りてクレーンを置いて屋根に運び上げる必要がありましたが、NECフィールディングが交渉、手配してくれたことでスムーズに作業できました」と振り返ります。

導入後の成果

電気代の削減効果は想定以上
今後は他拠点への導入も検討

佐渡島様の太陽光発電システムで発電できるのは、年間で約15万kWh。この想定発電量は稼働当初より達成しているそうです。加えて「ウクライナ情勢などの影響で電気料金が上昇していることから、太陽光発電の自家消費によって当初の想定以上に電気代が削減できています」。
ウクライナ情勢をはじめ地政学的リスクの継続が懸念される中、エネルギーコストの抑制にはさらに期待が高まります。想定以上の省エネ効果が得られたことから、ゆくゆくはSC鋼板加工・大阪工場への導入も検討しているとのことです。
昨今の太陽光発電は、リース方式や第三者との電力販売契約(PPA)モデルなど、さまざまな導入形態が選択できるようになりました。これに関して柴田氏は「重要なのは、電力使用量を基本にどの程度を太陽光発電で賄うのが最も効率的か、そして投資を何年で回収できるかというシミュレーションです」と指摘。浦安工場の場合、土日は休業日なので発電を停止しています。今後の動向によっては、蓄電池を導入して常時発電するなどの選択肢も考えられるでしょう。
また、屋根の耐荷重を再計算し、それに見合った太陽光パネルを設置したことについては、「屋根材メーカーとして屋根の耐荷重は無視できません。発電量だけを追求するのではなく、自家消費として必要な電力量と発電量のバランスが重要です」と強調します。
これらの要望も踏まえた提案を実現したNECフィールディングに対し、柴田氏は「工場設置などの太陽光発電を検討しているのであれば、NECフィールディングをお勧めします」と評価します。佐渡島様は屋根材メーカーですが、屋根に太陽光パネルを設置したいという相談が少なくないそうです。浦安工場での設置事例は、自社の環境アピールやコスト削減だけでなく、屋根材の販売にも生かせると語ります。

お客様プロフィール

株式会社佐渡島様

所在地 大阪府大阪市中央区島之内一丁目16番19号
概要 大阪・船場で銅・鉄の地金商として創業。鉄鋼を主力として銅やアルミニウムなど非鉄金属の一次商社で加工機能も併せ持つ。北海道から九州・沖縄まで全国に営業所・倉庫など拠点を展開し、製品供給体制を整備。また、顧客要望に対応し、切断やプレス、塗装といった金属加工を行い国内外に提供。インドとタイにも加工拠点を保有する。SC鋼板加工は加工グループの1社。そのほか屋根材メーカーとして屋根材の生産や施工も行う。
URL new windowhttps://www.sadoshima.com

株式会社佐渡島様

担当者からひとこと

ファシリティ展開事業部 環境エネルギーサービス部 エキスパート 奥田 圭輔
ファシリティ展開事業部
環境エネルギーサービス部
エキスパート
奥田 圭輔

省エネ、創エネが加速する中で今回、佐渡島様の案件を無事に完遂することができました。自社消費向けに太陽光発電を検討する企業が増えております。佐渡島様から評価していただいたお客さまの立場に立った提案、丁寧なシミュレーションなど、我々の取り組み方、ノウハウをアピールし、太陽光ビジネス拡大につなげていきます。

西日本営業本部 関西第二営業部 営業一課  野洲 勇哉
西日本営業本部
関西第二営業部
営業一課
野洲 勇哉

佐渡島様の担当として、これまではパソコンやサーバ、ネットワークなどICT機器の営業が中心でした。今回、太陽光発電も手掛けているという一言から太陽光発電の案件の受注に繋がりました。幅広く情報発信をすることで、お客さまの課題解決につながりました。今後もICT、非ICTを問わず情報発信を心がけようと思います。

西日本営業本部長代理兼 関西第二営業部長 久野 幸也
西日本営業本部長代理兼
関西第二営業部長
久野 幸也

関西第二営業部は平均年齢30代後半で、30代の新任課長が誕生するなど若手が活躍している組織です。コロナ禍の影響で近年はリモート営業が中心でしたが、最近は対面での営業も再開しました。お客さまの要望に合わせつつ、リモートと対面を使い分けるハイブリッド型の営業を展開しています。日ごろから「仕事に誇りを持つ」ことと「お客さまにとって有益な情報を提供することがなければ、お客さまから情報をいただくことはできない」ことを強く意識して営業活動を行っています。佐渡島様の案件も、お客さまへの情報発信がきっかけになりました。これからもお客さまに価値ある情報発信を積極的に行っていきます。


集合写真

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※記載されているお役職等の情報につきましては、2023年6月29日時点のものです。
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