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「パソコンの正しい取り扱い方を子どもたちと共に学べる動画」の活用法
はじめに
本コラムでは、教育委員会や学校の先生方へ向け、児童生徒のICT機器の取り扱いの指導にぜひ活用いただきたい動画を紹介します。
GIGAスクール構想により、全国の小中学校で一人一台の端末が配備され、ICT環境が整備されました。これにより、児童生徒の学びの機会が広がり、教育の質が向上しています。しかし、運用開始後、端末の故障や取り扱いに関する課題が顕在化しました。
そこで保守会社であるNECフィールディングは、「保守運用サービス」を通じて、故障時にも学びを止めない環境づくりを支援しています。そのなかで、児童生徒の一人一台の端末の主な故障原因は、落下による損傷が多いことが明らかになりました。
そこで今後端末の持ち帰り学習が増えることも鑑みて、子どもたちが楽しく学べる動画を作成しました。
1. 動画の活用場面・利用目的について
この動画は、NECフィールディングの元教員が考案したもので、先生方には以下の場面での活用を想定しています。
本動画の活用場面例
- 新年度・学期の開始時
- パソコンの贈呈式(新一年生への配布時)
- 持ち帰り学習の開始時
- パソコン故障時の対応策として
また、保護者の皆様にも動画をご覧いただくことで、家庭での端末の取り扱いに対する不安の軽減が期待できます。
2. 動画の紹介
2-1. パソコンについて知ろう

児童生徒は、一度の指導だけでは十分に理解・実践できるとは限りませんので、適切なタイミングで複数回の指導が大切です。しかし、先生方に毎回取り扱い方の指導をしていただくのは負担になります。
◆ポイント◆
パソコンの内部構造や故障の原因となる「パソコンの苦手なこと」を分かりやすく説明し、児童生徒の関心を引き出す工夫をしています。
2-2. パソコンはどうやって動いているの? 解説します!

パソコンの機能を人間の体に例え、パソコンも学習を助けてくれる相棒だから、友達を大切にするのと同様、パソコンも大切にしていこうという意識を育むねらいがあります。
◆ポイント◆
人間に例えると、「脳の役割を果たす部分(CPU)が入っているよ」などと、パソコンの内部は繊細であることを伝えます。
子ども達には「パソコンは機械だから何をしてもいい」、「壊れたら取り換えればいい」といった意識を改め、丁寧な取り扱いの重要性を考えさせる内容になっています。
2-3. 「パソコンの苦手なこと」とは?
「パソコンの苦手なこと」として、【力(ちから)】・【熱】・【水分】・【ほこり】など、故障の原因を提示して、児童生徒自身が日々の行動を振りかえるきっかけとなるようにしています。

◆ポイント◆
GIGAスクール構想第1期では、想定外の故障が相次ぎました。
GIGAスクール構想第1期での故障原因の事例
- 端末内部に砂が大量に侵入
- USBポートにゴミや折れた鉛筆の芯がたくさん詰まる
- 基盤がサビる(水没による影響)
これらの故障を未然に防ぐため、日頃の取り扱い指導が重要です。
2-4. クイズをするよ

動画では、クイズ形式で児童生徒に一時停止しながら問いかけられる仕様になっています。
クイズの一部を紹介します。
《第1問》パソコンの入ったランドセル(鞄)を雑に扱っているよ。いいのかな?(ヒント:【力(ちから)】)
答え: ×
《第2問》パソコンがパソコンカバーに入っていないよ。いいのかな?(ヒント:【力(ちから)】)
答え: ×
そのほかの事例についても、クイズで紹介しています。
設問ごとに児童生徒のみなさんと一緒に考えることで、理解を深めていただきたいです。
その他のクイズ
《第3問》パソコンを床においているよ。いいのかな?(ヒント:【力(ちから)・ほこり・ごみ】)
答え: ×
《第4問》キーボードを叩いているよ。いいのかな?(ヒント:【力(ちから)】)
答え: ×
《第5問》ペンで画面を叩いているよ。いいのかな?(ヒント:【力(ちから)】)
答え: ×
《第6問》パソコンの近くで飲み物を飲んでいるよ。いいのかな?(ヒント:【水分】)
答え: ×
ぜひ、動画でご覧ください。
さいごに
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発行元:NECフィールディング
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