サイト内の現在位置
デタッチャブル/コンバーチブル、GIGA端末にはどちらが最適?

教育委員会さま、小学校・中学校の教職員の皆さまへ、児童生徒の 1人1台端末の選定ポイントについてお伝えします。
特に、今回はパソコンのモデル(デタッチャブル/コンバーチブル)に焦点を当て、NECフィールディングの元公立中学校教員のSさんに、お話を聞きました。
埼玉県公立中学校に社会科教員として勤務し、キャリア採用(中途採用)で現職へ。
教員経験やこれまでの人脈を活かして企画業務に従事。
GIGAスクール構想第2期の当社企画の端末部門リーダーとして活動中。

デタッチャブル/コンバーチブルとは?
まず、デタッチャブルとコンバーチブルの仕様の違いを確認しましょう。
デタッチャブル

コンバーチブル

デタッチャブル/コンバーチブルの選び方
パソコンのモデルを選ぶうえで、どの学年で、どんな用途で端末を使いたいのかを明確にすることが大事だと聞いていますが、具体的にどういうことでしょうか?
そうですね、端末選定の最初のステップは、校種・学年においてどのような場面で端末を使うかを明確にすることです。
具体的に考えていきましょう。

■小学校低学年・支援が必要な児童生徒の使用場面と推奨モデル
低学年の児童や支援が必要な児童の場合、軽量で扱いやすく直感的に操作できることが重要です。
デタッチャブルモデルは、キーボードを取り外してタブレットとして使えるので、指で感覚的に操作することができます。また、軽量で持ち運びしやすく、コンバーチブルモデルと比べアウトカメラも気軽に使えます。
教室外での学習や、自宅に持ち帰ることも考慮すると、低学年でも扱いやすいですね。
小学校の先生から伺った話によると「生活科での植物の観察において、校庭で見つけた草花の様子を観察しながら写真で撮影しておき、教室に帰って色や形などを振り返る等の活動に便利」ということです。自分の気づきや思いを言語化することが練習段階である低学年において、友達や先生と撮影した写真をもとに説明することができるのが利点だと言います。
※参考:生活科におけるGIGA端末の活用法~低学年における効果的なアプローチ~

■小学校中学年・高学年・中学生の使用場面と推奨モデル
コンバーチブルモデルは、キーボードがしっかりしており、タイピングしやすいですね。レポートや発表資料のタイピングや、今後のMEXCBT(メクビット:文部科学省CBTシステム)において、記述式問題が出題されること、また中学生以上の進学・就職の場面を見据えても、タイピングにも慣れておくと良いですよね。
またコンバーチブルモデルの大きな画面は、協働的な学びの場でも使い勝手がよいです。複数の画面表示やグループで一つの画面を見ながら共同編集する際にも役立ちます。またデジタル教科書をみたり、タッチペンでマーキングしたりする場合にも、使い勝手がよいです。
中学校の先生から伺った話によると、「小学校で情報を調べ整理する技能を身に付けてきた生徒と、そうでない生徒では、中学校における情報収集・整理・分析の能力に大きな差が出ると実感している。」とのことです。
資料を的確に読み取り、情報を比較したりする際の大きな画面や、考えたことをテキストで表現するためのタイピングに適したキーボードといったハードウェアが整っていると、技能スピードを高め、能力を十分に発揮できるようになります。
私自身も、教員から民間企業に転職して教員に比べると、メール、チャットでタイピングをしたりプレゼン資料を作ったりすることが多くなりました。タイピングや端末を活用した資料作成の能力は企業で働くうえで最低限、身につけておかなければならない能力だと実感しています。

さいごに
GIGAスクール構想に基づく端末の選定においては、どのような教育活動を行うのか、どの学年や校種がどのように利用するのかを考慮することが重要です。それぞれの特徴を踏まえた選定をして、児童生徒のよりよい学びの環境を共に整えていきましょう。
発行元:NECフィールディング
お客さま事業・業務にお役立ていただける情報をお届けします。
ご相談はお問い合わせフォームよりご連絡ください。
※当社は法人向けサービスを提供しているため、個人のお客さまに対してはサービス提供できません。あらかじめご了承ください。
無料オンラインセミナーを開催します!