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Windows feature Update (フィーチャーアップデート)とは?
アップデートのメリットや効率的に実施する方法

Windows feature Update (フィーチャーアップデート)とは?アップデートのメリットや効率的に実施する方法

Windows 10や Windows 11 で行われる Windows Update のひとつが、Windows Feature Update (フィーチャーアップデート)です。昨今複雑化するサイバー攻撃に対応するためにはOSの更新は必須ですが、組織内で適切に実施・管理しようとすると情報システム部門の負荷が大きなものとなります。まずは Windows Feature Update に関して、基礎知識や実施方法を理解していくところから始めていきましょう。

Windows Feature Update に関する基礎知識

Windows Feature Update とは、Windows Update の種類のひとつです。FUや大型アップデート、メジャーアップデート、機能更新プログラムとも呼ばれます。Windows Feature Update では、Windows の新機能の追加や更新、UIの大幅な変更・改善が行われます。以前の Windows のバージョンでいう「サービスパック」と似た概念です。

Windows Feature Update は Windows 10 から始まりました。2024年1月時点で、Windows 10 の最新バージョン(最終バージョン)は22H2、 Windows 11 は23H2(Windows 11 2023 Update)となっています。
Windows 11 2023 Update では、たとえば次のような変更・機能追加が行われました。

  • AI機能「Copilot in Windows」搭載
  • タスクバーのチャットが無料版の Microsoft Teams に変更

「Windows Feature Update」と「Windows Quality Update」の違い

「Windows Feature Update」と「Windows Quality Update」の違い

Windows Update には大きく分けて、「Windows Feature Update」と「Windows Quality Update(QU)」があります。どちらも Windows 10 、 Windows 11 を定期的に更新するプログラムですが、内容とタイミングが異なります。

Windows Feature Update(FU):機能更新プログラム

Windows Feature Update は Windows の大規模な機能更新プログラムです。以前は半年に1回のペースで実施されていましたが、現在では年の後半に1回更新プログラムが配布されます。そのほか細かな機能更新が随時提供されています。

Windows Quality Update(QU):品質更新プログラム

Windows Quality Update は、セキュリティの強化や不具合の修正などを行う品質更新プログラムです。基本的には1ヵ月に1回、米国時間の第2火曜に実施されます。そのほか更新の必要が出た際には適宜更新プログラムが配布されます。

Windows Feature Update を行うメリット

Windows Feature Update を行うと、次のようなメリットがあります。

セキュリティ面の強化

Windows Feature Update を行うことで脆弱性や問題点が改善された最新版を適用できるため、セキュリティリスクを最小限に抑えることが可能になります。ランサムウェアを使った攻撃や、大企業のサプライチェーンを狙う手法など、サイバー攻撃は年々複雑化しており、OSのセキュリティ面の強化は必須です。

デバイスの不具合を改善できる

現状のバージョンで起きていたデバイスの不具合が、アップデートで正常に動作する可能性があります。処理速度の向上も期待でき、業務効率化につながるでしょう。

新機能を使え、生産性の向上が期待できる

Windows Feature Update では特に、追加される機能や新UIを使えるメリットがあります。慣れるまでは時間がかかるかもしれませんが、操作性の改善や利便性の向上が期待できます。

Windows Feature Update を効率的に実施するためのポイント

Windows Feature Update を効率的に実施するためのポイント

Windows Feature Update を実行するポイントを紹介します。

事前の情報収集をしておく

組織全体でスムーズに更新作業を行うためには、組織のデバイスのハードウェア・ソフトウェアの情報を把握しておくこと、いわゆるIT資産管理が適切に行われていることが前提となります。実務の現場では、新たなハードウェアやソフトウェアが稼働しているかもしれません。OSやミドルウェア、ソフトウェアのバージョンも最新であるかどうかチェックしておきましょう。

また Windows Feature Update のリリース情報は、Microsoft Learn で確認が可能です。社内で展開する前に情報システム部門で検証を行い、アップデートが適切かどうかを確認した上で順次更新することをおすすめします。

組織内でアップデート適用のタイミングを調整する

アップデートに際してよく問題となるのは、業務に使うPCのアップデートにより業務に支障が出る可能性があること、社内ネットワークに負荷がかかることです。

各部門の業務を確認し、支障が出ないようにスケジューリングを行い、順次配布するようにします。部門の規模にもよりますが、このようにタイミングを制御することでネットワーク負荷の軽減にもつながります。なお組織内のアップデートの管理は「Microsoft Intune」で行うことが可能です。

データのバックアップをとっておく

アップデートにトラブルが起きた場合、業務に支障が出てしまう可能性もあります。万が一のときに復元できるように、ファイルやフォルダなど業務に利用するデータのバックアップをとっておきましょう。

アップデートを行う際の注意事項や効率的に実施するためのポイント

大型アップデートとなる Windows Feature Update (FU)では、適用の所要時間が長くなる可能性があり、その間PCが使えないため業務が一時ストップします。更新でトラブルが起こった際にはさらに業務が滞るでしょう。業務停止を避けるためには、夜間や休日にアップデートを実施する、代替のPCを用意しておくなどの方法を検討しましょう。
また、アップデートを実施することでシステムやアプリの動作・改修に影響を及ぼすことがあり、業務に影響が出る可能性があります。上述したように、社内のPCに展開する前に検証テストを実施する必要があります。

しかし、Windows Update の管理や更新漏れ・トラブルなどの対応は情報システム部門にとって多大な負荷がかかることが推測できます。特にPCの台数が多い場合には、管理の手間がかかり、時間も要するでしょう。トラブルを発生させないためには、Windows Update に関するツールの導入や、サービスとして提供を行っているサポート会社へ依頼する方法もあります。

各種アップデートの適用計画立案から適用作業までNECフィールディングにお任せください

NECフィールディングでは、システムの導入から運用・保守までトータル的なサービスの提供が可能です。Windows Feature Update など各種アップデートの適用計画立案、運用代行など導入後のアフターフォローも充実しています。
Windows 11 へのアップグレードについても、お客さまのご要望に合わせた支援が可能です。Windows のアップデートやPC管理についてはぜひNECフィールディングにご相談ください。

NECフィールディングが Windows アップデートの運用をサポート

おわりに

Windows Feature Update は情報システム部門による一括管理が安全ですが、検証には時間がかかる可能性があります。自社の移行対象となるPC台数や更新の影響などの把握に手間取る場合には、外部のサービスを利用するのがおすすめです。

発行元:NECフィールディング

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