DX
の取り組み

NECフィールディングが目指す姿

NECフィールディングは約60年に渡りNEC製品を中心としたICT領域の保守・運用サービスを提供しています。近年はNEC製品以外のICT機器や医療機器、店舗設備、ロボットなどの運用・保守サービスまで提供範囲を広げています。ICT機器から生活に欠かせないインフラまで、あらゆるものごとの持続可能性を高め、社会に活力を与えるのが私たちの仕事です。デジタル環境と人の暮らしそのものを守り続け、安心安全で快適な暮らしを支えることを私たちは目指します。

NECフィールディングの
ビジネスモデル

NECフィールディングはいつもお客さまのそばでビジネスを支え、ICT機器を中心に様々なビジネス環境を構築してきました。そこで培ったエンジニアの経験と膨大なナレッジ、お客さまに寄り添うために構築してきた全国約340カ所のサービス拠点と、24時間365日のサポート体制を活かし、①従来のICT機器だけではなく医療機器や店舗設備、ロボットなど非ICT機器までサポートするマルチメンテナンス、②お客さまのニーズに合わせた企画・設計を行い、構築、保守・運用までNECフィールディングがお客さまに寄り添いサポートする垂直統合、これら2つの軸でお客さまのビジネスをサポートする領域を拡大し「トータルサポート」を実現します。

サポート体制図

デジタル技術進展による自社や競争環境への影響

あらゆるものがネットワークで繋がるIoT(Internet of Things)社会へと進化し、仮想空間への注目の高まりやAIの普及によりお客さまの期待も高度化、多様化しています。こうした社会の変化に追随するためNECフィールディングでは社員が積極的に挑戦する風土の醸成や、デジタル技術の活用を推進するための戦略策定および体制整備に全社を挙げて取り組んでいます。

NECフィールディングの
デジタル戦略

NECフィールディングは「トータルサポート」を実現することで、今後さらに多くのお客さまに品質の安定したサービスを提供し、安心・安全な社会インフラをサポートするために、デジタル技術を活用し①生産性向上・品質向上、②働き方改革、③営業プロセス変革に取り組んでいきます。

生産性向上・品質向上

サポートサービス事業を拡大するためにデジタル技術を活用した現場の見える化、スキルの強化および補完、マネジメント変革等による現場作業の効率化を実現します。
また、サポートサービス領域拡大に伴い対応する製品やシステムが高度化、多様化し、現場作業も複雑化します。そのためデジタル技術を活用した高度な現場サポートを実現することで、現場作業の品質を向上し安定したサービスを提供します。

働き方改革

NECフィールディングではお客さまに満足頂けるような高品質のサービスを提供するためES(従業員満足度)を非常に重要なものとして捉え、リモートワーク環境の改善・強化、ペーパーレス・電子化の促進や社内コミュニケーションの向上を目的としたメタバースの検証など、社員の働きやすい環境を整えるためにもデジタル技術を積極的に検証・活用しています。

営業プロセス変革

お客さまへより良い価値を提供するため、営業プロセスも変革を必要としており、デジタル技術の活用を積極的に行っています。
お客さまとの接点をリアルとデジタルを用いた多彩な形へと整備し、蓄積したデータとAIなどの最新技術を活用することで、お客さまのビジネスを支え続けてきた強みを活かしたプロセスを実現します。
デジタル技術を用いた最適なプロセスを実現することで、お客さまの本質的な課題を正確に素早く把握し、お客さまにより一層寄り添ったソリューションを提案いたします。

データ活用

NECフィールディングでは、デジタル技術を活用した戦略を実行するため最も重要な要素としてデータドリブン経営・マネジメントの実現にも取り組んでいます。お客さまの情報だけではなく、作業の難易度やエンジニアのスキルなど、ビジネスを長年サポートすることで培ってきた経験、蓄積してきた膨大なナレッジを整備し、データ活用の定着と高度化に取り組んでいます。

体制・環境整備

体制

NECフィールディングはデジタル技術の活用を更に加速させるため、2022年4月にデジタル技術活用推進専属の組織として経営企画部の配下にDX推進室を立ち上げました。(現在は経営システム統括部・DXグループに移管・名称変更)
DXグループは経営幹部との意見交換や保守開発部門、営業統括部門など関係部門とのデジタル技術活用の計画策定を通じて、全社のデジタル技術活用の牽引・統制を行っています。

DX人材の育成も開始しており、DXグループと関係部門のメンバーに対してデジタル技術の活用に必要となる知識・知見・思考プロセス等に関する教育を積極的に実施しています。
また、デジタル推進人材を社内資格「DX推進者」として認定しています。

環境整備

DXを加速するため、NECフィールディングでは2015年のスマート端末および社内SNSの利用開始を始めとしたITシステム・デジタル技術活用環境の整備にも積極的に取り組んできました。
その他、社内情報共有システムの整備、GPSの導入、社員の工数見える化などを継続的に推進しています。
データドリブン経営・マネジメントの実現に向けたデータ活用環境の整備を進めることで、デジタル戦略全体の実現を目指しています。

達成指標

DX推進による2025年度戦略指標として、「デジタル人材の拡充」および「お客さま対応件数の拡大」を掲げています。

デジタル人材の拡充

社員のデジタル武装化3,700
DX推進者100

生産性向上による
年間お客さま対応
160万件以上

(2020年度比約125%増)

経営者のDXにかける想い

DXという言葉が登場する以前から、ビジネスの世界でデジタル技術を活用した変化は起こってきました。しかし近年の変化はよりスピーディーでダイナミックなものになっています。新型コロナ感染症の対応により、働き方や人々の暮らしがデジタル技術によって短期間で大きく変化したことは記憶に新しい出来事です。
そうした変化を繰り返す中でデジタル技術が活用される範囲は広がり、人々の暮らしにとって必要不可欠なものとなる時代に突入しています。
「デジタル環境から人の暮らしまで トータルサポートカンパニー NECフィールディング」を目指す姿として、お客さまの事業活動を約60年に渡り支え続けたNECフィールディングが、お客さまへ提供する価値を最大化できる時代になったと考えています。

トータルサポートカンパニーという目指す姿を実現し、お客さまのご期待に応え続けるため、私たちの業務も時代に沿った多様な変革が必要となっています。量子コンピューティング技術を活用した保守部品の配送計画立案システムの導入、IoT活用によるリモート保守の拡大、AIチャットボットによる受付業務の高度化など、様々なデジタル技術を活用したDXに2015年より注力しています。
こうしたDXの取り組みを加速させるため、①生産性向上・品質向上、②働き方改革、③営業プロセス変革という3つの視点で、全社横断的に推進する専任組織として、DX推進室を2022年4月に発足しました。

また、劇的な変化を続ける時代において、お客さまのご期待に対して早く正確に応え続けるためにはNECフィールディングが長年に渡ってお客さまとともに蓄積してきたナレッジやノウハウをデータとして活用することが重要であると考えています。そのため、現在はデータを統合した活用環境の整備やAIを活用した付加価値の高いサービスの創造を推進しています。これにあわせて、データを活用するデータサイエンティストの育成にも注力しており、2025年度戦略指標として100名という目標を掲げています。
トータルサポートカンパニーとして、「お客さまにとってなくてはならない企業」となれるよう、全社一丸となって変革に取り組んで参りますので、今後もより一層のご愛顧を賜りますよう、心からお願い申し上げます。

代表取締役 執行役員社長
形山 嘉浩