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迷惑メールの放置は危険!対策方法を解説

「迷惑メールは無視して放置すればいい」と思っていませんか?迷惑メールは多くの人が受け取るものですが、そのまま放置するのは危険です。そこで、迷惑メールが届きやすい人の共通点から、迷惑メールが届いたときにやってはいけないことについて確認しましょう。また迷惑メールそのものを届かないようにする方法と、万が一迷惑メールを開いてしまった場合の対処方法についても解説します。
迷惑メールの放置は危険!
本人がいくら注意していても、さまざまなきっかけで自分のメールアドレスが迷惑メール業者に渡り、迷惑メールが届くようになることがあります。迷惑メールは開封したり、中のURLをクリックしたりしないことが基本です。
開封・クリックしないからと言って迷惑メールが届いても、そのまま放置にするのは危険。迷惑メールをそのままにしておくと、なにかの拍子に添付ファイルや中のURLをクリックしてしまう可能性があるからです。また、HTML形式のメールは、届いた相手がメールを開封したか開封していないかわかる可能性があるため、一度開封すると再び別の迷惑メールが送られるようになることもあります。
そもそも迷惑メールとは?
迷惑メールとは、具体的にどんな種類があるのでしょうか?
種類1.広告宣伝メール
迷惑メールの中で最も多く出回っているのが、商品やサービスを宣伝する広告宣伝メールです。出会い系・アダルト系サイトや、商品を宣伝するウェブサイトに誘導するタイプが多く見られます。
このような広告宣伝メールは、ウイルスなどで悪さをするわけではありませんが、事前にメール配信に同意しておらず一方的に送り付けてくる特徴があります。
種類2.架空請求メール
知らないサイトから、「情報料の請求」「有料コンテンツ利用料」などの名目で請求してくるタイプのメールです。個人を特定するような威圧的なメールを送ってくる場合もありますが、身に覚えがないものや利用していないものは、料金を支払う必要は一切ありません。
種類3.詐欺メール
金融機関や大手企業を装ってメールを送り、本物とそっくりな企業のウェブサイトに誘導し、そこで個人名、クレジットカード番号、オンラインバンキングのログイン情報などを入力させて個人情報をだまし取ります。本人は本物のウェブサイトにアクセスしたと思っていて、詐欺に引っ掛かったと気づかない場合も少なくありません。
種類4.ウイルスメール
メールを受け取った人のパソコンやスマートフォンにウイルスを感染させようとする迷惑メールもあります。メールに添付されている添付ファイルをクリックすることで、ウイルスに感染してしまうこともあります。ウイルスに感染すると、パソコンやスマートフォンは乗っ取られてしまい、さまざまな悪さを起こしていきます。
迷惑メールが届く理由
知人にしか自分のメールアドレスを教えていなくても、ある日から突然、迷惑メールが届くようになることもあり得ます。それは、主に次のようなことが関係していると考えられます。
理由1.ネット上のメールアドレスを収集している
インターネット上にはさまざまな個人情報があふれています。それらの中から、メールアドレスや個人名などの情報を収集して利用しようとする業者が存在します。そのような業者は、SNSやウェブサイトなどにメールアドレスが記載されていないか見て回り、そこに載っている情報を集めているのです。
理由2.プログラムでメールアドレスを予想している
悪徳業者は、プログラムを使って実際に存在しそうなメールアドレスをランダムに大量に作って、そのメールアドレス宛にメールを送り続けています。その大半は存在しないメールアドレスかもしれませんが、中には実在するものもまぎれており、そこから迷惑メールを送り付ける行為をしています。
迷惑メールが届きやすい人の共通点
迷惑メールが届きやすい人と、そうでない人には、どんな違いがあるでしょうか。ここでは、迷惑メールが届きやすい人の特徴を紹介します。
共通点1.オンラインにメールアドレスを公開している
インターネット上には、メールアドレスなどの個人情報を収集する目的とするウェブサイトや業者が存在すると紹介しました。もし、Facebook、Twitter、ブログなどに自分のメールアドレスを記載している場合は、そのメールアドレスを業者に悪用されてしまうリスクがあります。
共通点2.メールアドレスが単純な文字列
単純な文字と数字を羅列しただけのメールアドレスを使っていると、悪徳業者がプログラムを使ってすぐにそのメールアドレスを発見する可能性が高まります。できるだけ複雑な文字列のアドレスにする方が、迷惑メールに見つかりにくくなるでしょう。
共通点3.運営元が不明のサイトを使っている
ショッピングサイトやポイントサイトを装ってメールアドレスを登録させて、それを悪用するサイトも存在します。運営会社が不明なサイトを利用すると、メールアドレスの流出につながる可能性もあります。
迷惑メールが届いたときにやってはいけないこと
実際に迷惑メールを受け取ったときに、絶対行ってはいけない4つのNG行為を見てみましょう。
NG行為1.メールを開封する
知らない相手からメールが届いたとき、思わずクリックして中身を確認したくなるでしょう。でもメールを開封しただけでウイルスに感染するタイプの迷惑メールも存在します。知らない相手からのメールを受け取ったら、件名と相手の名前を確認して不要に開けることはやめましょう。企業であれば、社内のシステム担当者などに相談することもひとつの方法です。怪しいと思ったメールは、開封せず、そのまま削除するのが一番です。
NG行為2.メール本文のURLをクリックする
もしメールを開封してしまったら、そこに記載されているURLをクリックするのはNG行為です。迷惑メールの多くにそのようなURLが記載されていて、詐欺サイトに誘導しさまざまな個人情報を入力させて、それらの情報を盗まれることが考えられます。また、クリックするだけでそのことが相手に知られることもあり、さらなる迷惑メールが送られるといったリスクが高まります。
添付ファイルが付いている迷惑メールの場合は、ウイルス感染のきっかけになりかねませんので、添付ファイルの開封も絶対に行わないようにしましょう。
NG行為3.メールの指示に従う
架空請求の迷惑メールでは、「有料コンテンツ未払いの利用料があります。〇日までに支払ってください」などと記載されています。実際に使っていない利用料金や身に覚えのない請求に対して、指示に従う必要はありません。中には「支払いを行わないと、自宅まで取り立てに行く」などと書かれている場合がありますが、メールアドレスだけで個人の住所を特定はできません。信用できるサイトからのメールではない限り、そのような指示に従わないようにしましょう。
NG行為4.メールに返信する
迷惑メールには「不要なのでメールを送らないでください」などと返信したくなる方がいるかもしれません。しかし迷惑メールへの返信はNG。自分のメールアドレスが存在することを相手に知らせているようなもので、逆にさらなる別の迷惑メールが頻繁に届くようになってしまうかもしれません。迷惑メールには、金融機関や大手企業、公的機関の名前が記載されているものも多くありますが、安易に信用するのは危険です。
迷惑メールを届かないようにするには

では、今後迷惑メールを届かないようにするには、どうしたらいいでしょうか?
方法1.ネット上にメールアドレスを載せない
SNSなどに自分のメールアドレスを記載していると、メールアドレスを収集している業者にそのアドレスを収集されるリスクが高まります。以前は使っていたけれど、現在は使わず放置したままになっているアカウントにメールアドレスが記載されていないか確認しましょう。ウェブサイトなどにメールアドレスを載せる場合は、問い合わせフォームを設けてメールアドレスは記載しないといった工夫も必要です。
方法2.複雑なメールアドレスにする
簡単なメールアドレスだと、プログラムによって簡単に推測して迷惑メールが送られてくる可能性が高まります。英字、数字、記号を組み合わせて、複雑な文字列のメールアドレスに設定しましょう。
方法3.フィルタリングサービスを利用する
プロバイダーは迷惑メールを遮断するフィルタリングサービスなどの迷惑メール対策サービスを提供しています。もし迷惑メールが多すぎて困っているなら、そのようなサービスを利用することを考えてもいいでしょう。
方法4.迷惑メール対策機能のソフトを使う
セキュリティソフトには、迷惑メール対策の機能がついているものも数多くあります。有料のものと無料のもので、それぞれで内容は異なりますが、用途と予算に合わせてこれらのソフトを使うことも選択肢のひとつになるでしょう。
迷惑メールを開いてしまった場合の対処方法
もしも迷惑メールを開けてしまったとき、どうしたらいいでしょうか?
方法1.URLをクリックしない
開封するだけでウイルスに感染する迷惑メールがあると紹介しましたが、もし開封してしまった場合もメールの本文にURLが記載されている場合は、それをクリックすることはやめましょう。
方法2.添付ファイルを開けない
添付ファイルについてもURLと同様です。怪しいメールの添付ファイルはクリックして開けないことを鉄則として覚えておきましょう。
方法3.個人情報を入力しない
もしURLをクリックして別のサイトに誘導されても、そこに個人情報を入力しなければ被害は最小限に抑えられます。ログイン情報、クレジットカード情報などを打ち込まないようにしましょう。
方法4.ウイルスソフトでスキャンする
万が一に備えて、ウイルスソフトでスキャンしましょう。もしウイルスが検出されれば対処しましょう。
セキュリティ対策の相談ならNECフィールディングへ
迷惑メールは、メールを使っている人なら誰でも受け取る可能性があるもの。でも迷惑メールを受け取っても、どのように対処するべきか覚えておけば、大きな被害に発展することは少なくなります。そのためには、メールやセキュリティに対する意識がけが大切です。
企業では社員一人ひとりのセキュリティ意識向上を目指すことが、実は基本的な対策として忘れてはいけないもの。NECフィールディングでは、情報漏えいやサイバー犯罪などに関する社員向け研修サービスを行っています。このような研修サービスを利用することも考えてはいかがでしょうか。
まとめ
迷惑メールはなんらかのきっかけで届くようになることがあり得ます。でも、迷惑メールを受け取ったときには、開封も放置もせず、すぐに削除しておくことが大切。もし開封しても、URLや添付ファイルをクリックしないといった意識づけも重要です。迷惑メールは「思わずクリックさせる」仕掛けがあちこちにしてあるもので、つい触りたくなるかもしれませんが、すぐに削除して被害を広げないように気をつけましょう。
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