サイト内の現在位置

学校ICTの運用・保守は誰が担う?全国アンケートに見る現場の実態

学校ICTの運用・保守は誰が担う?全国アンケートに見る現場の実態

はじめに

GIGAスクール構想が始まった2019年度から約6年が経ち、小・中学校のICT環境は整い、いまは「どう活かすか」が問われる段階に入っています。 
一般社団法人 日本教育情報化振興会(JAPET&CEC)が実施した「第15回教育用コンピュータ等に関するアンケート調査」(2026年6月発行)には、端末やネットワークの整備・活用の状況から、日常の運用・保守で生じる困りごとまで、全国の学校現場の声が集まりました。以下、本調査を「本アンケート」と表記します。 
本記事では、その結果から見えた「現場の工夫」と「悩み」を整理し、運用業務は誰が担うべきかという問いに、NECフィールディングの立場からお答えします。

1. 現場の工夫と前向きな取り組み

GIGAスクール以降、先生は、端末やデジタル教材を使った新しい授業に次々と取り組んでいます。どの教材がどれだけ使われているのか、アンケート結果から確認します。

ツール・教材 ほぼ毎日活用(%) 週に数回(%) 合計(ほぼ毎日+週に数回)
指導者用デジタル教科書・教材 67.4 21.9 89.3
学習者用デジタル教科書・教材 19.3 26.8 46.1
動画教材(NHK for School等) 11.5 48.7 60.2
デジタルドリル・AIドリル 25.6 41.4 67.0
プログラミング教材 1.3 9.3 10.6
協働学習支援ツール 25.3 29.7 55.0

図1 教科指導における学習用アプリ・ツールの活用率(ほぼ毎日/週に数回)
※出典:JAPET&CEC「第15回教育用コンピュータ等に関するアンケート調査報告書」第Ⅲ部 学校編 2-1-3-1「教科指導における学習用アプリ・ツール活用率」(p.107~p.112)

「指導者用デジタル教科書・教材」は合計89.3%と、日常的な道具として定着しています。ドリル67.0%、動画教材60.2%、協働ツール55.0%と、一斉授業・個別学習・グループ学習といった学習場面に応じて道具を使い分ける工夫も広がっています。
一方、学習者用デジタル教科書は46.1%、プログラミング教材は10.6%と、いずれも半数以下にとどまっています。

 

2. 浮き彫りになった現場の悩み・課題

(1)ネットワークやICT環境の課題  

本アンケートで特に多かった声がネットワーク不調や遅さについてです。

校内ネットワークで感じている課題(全体・小学校・中学校別)

図2 校内ネットワークで感じている課題(全体・小学校・中学校別)
出典:JAPET&CEC「第15回教育用コンピュータ等に関するアンケート調査報告書」第Ⅲ部 学校編 2-1-1-1「ネットワークの利用について感じていること」p.87

半数以上の学校が「校内でつながりにくい場所・時間がある」(58.5%)、また「ネットワークの速度が遅い」(45.1%)と感じていることが分かります。
なお、一般論として、つながりにくさの背景には、教室数に対してアクセスポイントが足りない、接続が集中する時間帯に帯域が不足する、外部へ出る回線を全校で共有している、といった要因が考えられます。校内側か回線側か、原因の切り分けが改善の出発点になると考えられます。

(2)サポート・運用の負担や人員不足

では、その現場を誰が支えているのかを見ていきます。ICT支援員(学校教育法施行規則上の名称は情報通信技術支援員)の配置は巡回形式が66.8%で、学校に常駐しているのはわずか2.1%。巡回形式と回答した66.8%の学校では、支援員が在校している時間そのものが限られます。

ICT支援員の配置形態(全体・小学校・中学校別)

図3 ICT支援員の配置形態(全体・小学校・中学校別)
出典:JAPET&CEC「第15回教育用コンピュータ等に関するアンケート調査報告書」第Ⅲ部 学校編 2-2-1「ICT支援員の配置」p.119

ここからは、この結果を踏まえた一般的な推察です。訪問頻度は本アンケートの対象外ですが、巡回型であれば、支援員が各校を訪れるのは週に一度、月に数回といった頻度になると考えられます。訪問日に相談が集中し、それ以外の日のトラブルは先生が自力で対応せざるを得ない場面も生じると考えられます。結果として、情報教育担当やICTに詳しい一部の教職員に運用・トラブル対応の負担が偏る、いわゆる属人化が起こりやすいと考えられます。

その限られた時間に寄せられるのは、「授業の技術的サポート」77.6%、「ICT活用方法へのアドバイス」73.7%、そして「端末の年度更新作業」62.9%。授業を支える仕事と、運用・保守の仕事が同じ人に集中しています。
年度更新は毎年の春休みに、端末故障への対応は通年で発生します。だからこそ、運用・保守を誰かが引き受け、先生やICT支援員が本来の業務に集中できる体制が求められます。

ICT支援員に依頼しているサポート内容(全体・小学校・中学校別)

図4 ICT支援員に依頼しているサポート内容(全体・小学校・中学校別)
出典:JAPET&CEC「第15回教育用コンピュータ等に関するアンケート調査報告書」第Ⅲ部 学校編 2-2-2「ICT支援員にどのようなサポートを依頼していますか」p.120

補足すると、年度更新作業とは一般に、進級・進学に合わせて児童生徒のアカウントや名簿を整理し、端末の割り当てを組み替え、必要に応じて初期化や再設定を行う一連の作業を指します。数百台規模になれば、春休みという限られた期間に集中して進めることになります。授業のサポートと並行してこれを担うのは、負担が小さくないと考えられます。

3. NECフィールディングができること

【対応前】
授業の直前に「端末が起動しない」と呼ばれ、ネットワークがつながりにくい教室の相談や年度更新の作業にも追われる。 

【対応後】
ネットワークの監視・改善から運用・保守・年度更新・トラブル対応までをNECフィールディングがご契約の範囲で引き受けることで、先生やICT支援員が授業支援やICT活用推進に注力しやすい環境を目指します。

NECフィールディングができること

ネットワークが安定し、時間に余裕が生まれれば、次は活用の底上げです。学習者用デジタル教科書は46.1%、プログラミング教材は10.6%と半数以下です。先生やICT支援員が活用支援に専念できれば、教材の活用が学校全体へ広がっていくことが期待されます。
NECフィールディングは、全国326ヵ所のサービス拠点(2026年3月末現在)を基盤に、運用・保守をご支援します。
24時間365日の受付・対応は対象サービス・ご契約プランに限られ、対応範囲・対応時間・得られる効果はご契約内容や学校の環境によって異なります。詳細は個別にご確認ください。

4. おわりに

NECフィールディングは、運用・保守を担う立場から、先生やICT支援員の皆さまと役割を分け合い、先生が授業に向き合える学校づくりを支えていきます。「どこから手を離せるか分からない」という検討初期の段階からでも、現状の確認を含めてご相談を承ります。お問い合わせはもちろん、文教向けソリューションの紹介動画や、コラムの他記事もあわせてご覧ください。

関連情報リンク

<NECフィールディング ソリューション紹介動画>

<NECフィールディング コラム>

発行元:NECフィールディング

お客さま事業・業務にお役立ていただける情報をお届けします。
ご相談はお問い合わせフォームよりご連絡ください。
※当社は法人向けサービスを提供しているため、個人のお客さまに対してはサービス提供できません。あらかじめご了承ください。

お問い合わせはこちら