サイト内の現在位置

【コラム②】校務DXを進める上での運用・保守の重要性について

【コラム②】校務DXを進める上での運用・保守の重要性について

前回の振り返り

前回は、「運用」と「保守」を切り分けて考え、まなびを止めないために日々の支えを用意する重要性を整理しました。今回は、校務DXを安定して回すために、技術・運用で押さえるべきポイントを「働き方改革」「データ連携」「レジリエンス」の3つの観点から整理します。

(参考:現状の校務環境に対する問題点について/校務DXの方向性と実現させるための方法

1. 安定稼働を進めるために必要な具体策について

1-1. 働き方改革

働き方改革では、負担軽減や意思決定の迅速化に加え、ロケーションフリーで職員室以外でも仕事ができる柔軟な働き方が期待されます。

例えば、テレワーク時のネットワーク接続にセキュリティ対策を施す、先生の勤怠や働き方を把握する仕組みを用意する、といった現場の動きに沿った準備が必要となります。

これには、現在の運用が「特定の場所・特定の端末でしか回らない設計」になっていないかなど、一度点検しておくことが重要です。設定や運用次第で安全性・利便性が左右されるため、端末管理、利用者の増減への対応、研修までセットで整備する必要があります。

1-2. データ連携

校務系に加え、学習系も含むデータを「つなげて活用する」場面が増えます。
使うシステムや連携範囲が変わるたびに、これまでのルールの前提も変わります。

そこで、重要情報資産(成績・出欠・健康情報など)を分類し、「どのデータを・どの条件で・誰が扱うか」を決めて運用に落とし込むことが重要です。次に、「誰が・どの端末で・どこまで扱えるか」をアクセス権に反映し、多要素認証、外部共有の制御、持ち出し時のルールをデータ分類と一体で見直すことも重要になります。

例えば、教員用端末に顔認証などを導入し、クラウド上のデータにアクセス権を付与することで、重要情報資産にアクセスできる人と端末を特定する、といった対応です。

データ連携が進むほど、従来の権限設計が前提崩れを起こして情報漏洩に繋がらないか確認が必要です。

1-3. レジリエンス(業務継続)

安定稼働は「止めない」だけでなく、「止まっても早く戻す」備えが必要です。

ランサムウェア攻撃・自然災害時の復旧・誤削除や設定ミスを想定し、バックアップ範囲、復旧の優先順位、復旧に要する目標時間を決め、手順整備と復旧テストまで運用に組み込みます。「復旧できるはず」ではなく、「どれくらいで戻せるか」を決めているかがポイントになります。

これにより、重要な情報資産が失われる事態にも備えられ、万一の際にも子どもたちのまなびが速やかに再開できる環境を作ることができます。

2. まとめ

文部科学省は、ゼロトラスト(校内外を問わず、利用者や端末を都度確認する考え方)に沿った対策を推奨しています。

校務DXを安定して継続するには、技術(認証・端末管理・バックアップなど)と運用(権限・手順・ルール・研修など)をセットで整備し、環境変化に合わせて見直し続けることが欠かせません。

NECフィールディングの「運用・保守」サービスでは、貴自治体の状況に合わせ、適切なメニューをご提案いたします。「どこから手を付けるべきか分からない」「現状がガイドラインに合っているか確認したい」といった段階でも、現状整理からご相談いただけます。

次回は、提案者側と受注側の協働の進め方をお話しします。

関連情報リンク

<文部科学省>

<NECフィールディング コラム>

発行元:NECフィールディング

お客さま事業・業務にお役立ていただける情報をお届けします。
ご相談はお問い合わせフォームよりご連絡ください。
※当社は法人向けサービスを提供しているため、個人のお客さまに対してはサービス提供できません。あらかじめご了承ください。

お問い合わせはこちら