PROJECT STORYプロジェクトストーリー

全国規模の対応力で、新規店・既存店舗改装の業務負荷を大幅に軽減
新規・既存店舗改装のPM業務受託事例株式会社カインズ様
PROLOGUE
全国で200店舗以上のホームセンターを展開する同社は、
店舗改装や新規店舗のIT機器設置における負荷軽減と業務効率の向上を目指し、
NECフィールディングにプロジェクトマネジメント(PM)業務を委託した。
NECフィールディングの全国規模の対応力と技術力を活用し、担当者の負担を大幅に軽減するとともに、
業務の標準化と品質向上に貢献した。
今後に向けて、さらなるデジタル改革への足がかりを築いている。

STORY 01プロジェクトの背景
同社は、全国各地に展開している200を越えるホームセンターの新規開店や既存店舗の改装時に発生するIT機器設置や再配置のPM業務を、これまで3~4名の少人数で対応していた。そのため、全国を移動しながら店舗改装を進めるPM業務には多大な負荷がかかり、負荷軽減が課題となっていたという。また、改装時には商品が陳列された棚を移動しながら作業を進めるなど複雑な現場対応が求められる上、工事全体の進捗把握能力も備えていなければならなかった。さらに、ホームセンターは店舗が広く、屋外の資材・園芸売り場にもレジ設置が必要となり、改装にあたっては内装や什器の配置、電気機械設備などさまざまな業者が携わり、調整の負荷も大きかった。こうした背景から、業務負荷を軽減しつつ、品質を維持・向上させる外部パートナーの導入が必要となった。

STORY 02導入までの経緯
こうした現状を打破する道として考えられたのが「PM業務の外部委託」だった。特に全国規模で対応可能な企業を検討した結果、NECフィールディングに委託することを決定。同社は、NEC製の自動釣銭機に関して、NECフィールディングが既に保守業務を行っていたこと、そしてネットワーク工事の実績を持っていた点に着目し、PM業務を依頼した。NECフィールディングは、現場での業務内容を把握するため店舗改装に立ち会い、仙台の店舗の改装を皮切りに実際のPM業務に携わり、その後、合計6店舗の改装でPM業務を行った。NECフィールディングの仕事ぶりを現場で見た担当者は、「仕事の進め方は、これまで我々が行ってきた方法とすべて同じではなく、NECフィールディングの担当の方は独自の方法で作業を進めていると感じました」と話す。また、別の担当者は「既存店の改装は決められた期日内で終わらせなければならないので、カインズ側の担当者はほぼ職人化しています。それぞれの担当者によって進め方が違っていても、効率的に仕事はできていました。それがNECフィールディングに外部委託することで、業務内容の標準化ができると思います」と語る。

STORY 03NECフィールディングが
もたらしたもの
PM業務を委託したことにより、同社が抱えていた仕事の負荷は大幅に軽減。担当者は、「移動する必要がなくなったので、故障対応など全店の課題を解決する業務を本部でできるようになりました」とその変化を語る。また、別の担当者は「以前店長をしていた経験から、運営がうまくいっている店舗は社員やパートさん、業者さんなどとのコミュニケーションが活発です。NECフィールディングは、IT機器のメーカーさんとも積極的にコミュニケーションをとっているので、改装の現場がよりうまく回っているのかもしれませんね」と話す。さらに、これまでとは異なり社外の人間が作業を行うようになったため、同社の担当者が行うIT機器へのチェックがより入念になり、業務の品質向上にもつながった。

EPILOGUEこれからの展望
今回の委託で得られた成果をもとに、同社はさらなるデジタル改革を推進していく方針である。同社の担当者は「我々の負荷が軽くなったので、余力を新たなデジタル機器の導入など別の取り組みに使っていける。これまで10日前後を要した日数をより短縮できるかもしれないため、NECフィールディングの経験と知見を生かして、業務効率向上につながるアイデアや提案をいただきたいですね」と話す。NECフィールディングとしても、カインズ様の新店・改装店でのPM業務は初の取り組み。そこで得られた自信や知見をもとに、さらに幅広く上流工程からの支援も行うなど、「IT小売企業」を掲げる同社のよりよい店舗づくりを支援していく予定だ。