NECフィールディング

PROJECT STORYプロジェクトストーリー

PROJECT STORY

先進的なシステム構築で自治体の熱意に応える

自治体向けソリューション導入事例近畿圏の自治体様

PROLOGUE

近畿圏のある自治体では、住民サービスの向上と職員の働き方改革を目指し、デジタルシフトを積極的に推進している。
特に新型コロナウイルス感染拡大の影響により、オンライン行政サービスの導入が急務となり、本格的なデジタル化の推進を表明。
NECフィールディングの技術支援のもと、「4層分離形式」による利便性とセキュリティを兼ね備えたデジタル基盤の構築が進められた。
このプロジェクトにより、同自治体は市民サービスの向上と職員の業務効率化を実現している。
STORY 01プロジェクトの背景

この自治体では、約40万人の住民に向けたサービス向上、職員の働き方改革を目的として、行政手続きのデジタル化を推進してきた。当時の自治体の担当者は「コロナ禍のタイミングで外出自粛が求められたため、行政手続きのオンライン化は必須でした。加えて職員にはテレワークの導入が必要になるなど、デジタル化を本気で進めなければならない状況になりました」と語る。こうした背景を受けて、同年にはデジタル技術を活用して行政改革に取り組むための宣言を発表し、デジタル基盤の抜本的な見直しを開始。当時の自治体内部では、セキュリティシステムにおける管理の煩雑さやコスト増が課題となっており、システムの運用効率化と簡素化が求められていた。

STORY 02導入までの経緯

自治体の担当者は「我々の要件を実現できるソリューションがあるのか、また、それは自治体向けに使えるのか、という不安を感じていました」と語る。数社のベンダー企業と打ち合わせを行った末、以前から保守対応の委託先であったNECフィールディングのクラウドサービス活用のため、三層ネットワークにセキュリティと利便性を最適化させた端末用のネットワークを加えた「4層分離形式」を導入することに満場一致で決定。さらに、すべてのアクセスを検証・監視する「ゼロトラスト環境」をベースとしたセキュリティ方針を新規に採用。ネットワーク機能とセキュリティ機能を併せ持つ「SASE」や、シングルサインオンと該当職員へのアクセス権付与を可能にする「IDaaS」といったクラウドサービスを活用することで、セキュリティ面での安全性も強化した。当時の自治体の担当者は「提案内容の先進性や新鮮さに、衝撃を受けました」と語る。また、今回の構築環境は、作って終わりではなく運用と保守が続いていくものだからこそ「自治体での導入実績の豊富さ、運用保守に関するサポートの手厚さ、細部にわたるまで詳細な説明に信頼が持てました」と決定理由を振り返る。

STORY 03NECフィールディングが
もたらしたもの

NECフィールディングの技術支援により、自治体は利便性とセキュリティを両立したクラウド基盤を確立。仮想基盤を統合することで、複数の業務を1台の端末で実施できるようになった。こうした端末数の大幅削減の甲斐もあって、トータルコストの低減と職員の業務効率化を実現。職員からは今後の可能性に大きな期待が寄せられている。また、急激なデジタル化によるセキュリティリスクの高まりが懸念されたが、24時間365日対応の「SOC」サービス、そして不審な挙動を監視して管理者に報告する「XDR」などのクラウドセキュリティサービスの導入により、保守フェーズでのセキュリティ上の問題にも適切に対処。新しいネットワーク環境は順調に普及し、今後も利用者が増加していく見込みだという。

EPILOGUEこれからの展望

今回のプロジェクトの成果をもとに、今後も自治体は継続的なデジタルシフトを進めていく方針だ。物理サーバ更新のタイミングでデジタル基盤へと統合していくことで、さらなるコストパフォーマンスの向上を図る計画だという。こうした具体的な施策も含めたデジタルシフト戦略のさらなる深化により、住民サービスの質向上、職員の働きやすい環境の構築を目指す。そしてNECフィールディングも、政府のデジタル化施策の動向、他の自治体の取り組み事例などを集約し、自治体とのパートナーシップを強化しながら、住民サービスや業務効率のさらなる向上を推し進めていく。さらに、今回の経験を他の自治体へと波及させ、全国レベルでの公共システムのインフラ構築に貢献していく予定だ。