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2022年01月14日

アウトソーシング

第23回
「アウトソーシング」

アウトソーシングとは?言葉の意味からメリット・デメリットまで解説

 企業における業務効率化手段の1つとして、アウトソーシングを活用することが一般的となっている。アウトソーシングとは、外部(アウト)から業務に関わる人材・サービスを調達(ソーシング)することを指す。

 アウトソーシングという言葉を、ビジネスにおいて日常的に耳にする機会のある方も多いだろう。この機会にアウトソーシングの概要を改めて把握し、派遣労働との違いや、企業がアウトソーシングを活用するメリットについて理解を深めてほしい。

アウトソーシングとは

 アウトソーシングを日本語に訳すと、先述した通り「外部調達」や「外部委託」という意味となる。ビジネスにおける「業務のアウトソーシング」とは、具体的にどのような取り組みを指すのだろうか。

ビジネスにおける「アウトソーシング」とは

 企業活動においてのアウトソーシングとは、従来は社内の人員によって行われていた業務の一部を、外部の協力企業などに発注し代行してもらうことを指す。

 アウトソーシングによって業務を外部に委託する主な目的は、設備費や人件費など固定費の削減だ。日本で活用が急速に広まったのは1990年代以降というイメージだが、米国では1960年代からコスト削減目的でのアウトソーシングがすでに導入されていた。

 ビジネスで取り入れられるアウトソーシングは、以下の3種にさらに細分化される。

  • ・人事や総務、経理などの企業活動をアウトソースする「BPO」
  • ・情報システムなどIT関連の定型業務を外部に委託する「ITO」
  • ・高い専門性を要するデータ集計・分析などを専門機関にアウトソースする「KPO」

アウトソーシングと派遣の違い

 アウトソーシング以外で、社内業務の一部を外部に委託する手段としてよく知られているものとして「人材派遣」が挙げられる。混同されがちなアウトソーシングと人材派遣だが、実はこの両者は大きく異なる。

 まず、アウトソーシングは委託先企業と業務そのものを委託する契約(業務委託契約)を行うが、人材派遣は派遣業者との労働派遣契約を行う。また、アウトソーシングでは委託する業務や成果物に対してコストを支払うが、人材派遣では派遣される労働者に対してコストを支払う形となる。

 自社内にノウハウや経験値を残す必要性が高くない定型業務や、社内で行うには莫大な設備費が必要な新規業務などは、派遣よりアウトソーシングによる委託が適しているとされる。

アウトソーシングのメリット

 業務を外部へアウトソーシングすることで得られる主なメリットとしては、以下に紹介する3つが挙げられる。

  • コア業務への集中

     社内の労働力や資金は限られるため、可能な限り基幹業務(コア業務)に集中できるよう効率的に活用することが求められる。周辺業務をアウトソーシングにより外部業者へ一任することで、社内リソースをコア業務に割くことが可能となる。

  • 業務効率・業務品質の向上

     社内の周辺業務の中にも、高い専門性が必要とされるものがある。それらを専門業者や専門機関へアウトソーシングすることで、専門家を雇用することなく高品質な成果が得られる。業務効率化と業務自体のクオリティ向上を両立できることは、企業にとって大きなメリットとなる。

  • 人件費の抑制

     人件費というと従業員へ支払う給与などのランニングコスト(維持費用)を連想しがちだが、人件費の内訳は雇用維持コストだけに留まらない。人材の採用活動や育成・教育活動にも、多大な人件費が必要となる。アウトソーシングを取り入れ採用コストを抑制することで、企業の固定コストの中でも大きな比率を占めている人件費の効果的な削減につなげられる。

アウトソーシングのデメリット

 企業に大きなメリットをもたらすアウトソーシングだが、デメリットになりうる点もある。アウトソーシングの導入時にはメリットを活かし、デメリットを可能な限り克服することを前提に検討を行う必要があるだろう。

  • ノウハウが社内に蓄積できない

     アウトソーシングで委託した業務は社外で行われる。知識や技術・技能が社内の重要な資産となりうる業務を安易にアウトソーシングすると、それらが社内に残らなくなるおそれがあるため注意が必要だ。

  • 情報漏えいリスクが伴う

     アウトソーシングする業務の中に、個人情報や内部情報など重要な機密情報を取り扱うものがある場合は、それらの情報を一旦社外へ出すこととなる。社外秘・部外秘の情報を外部に渡す以上は、情報漏えいのリスクを想定しなければならない。

     万一情報が漏れてしまうことを避けるためには、信頼できる委託先を選定の上、セキュリティに十分配慮された手法で業務を一任することが必須となる。

アウトソーシングに適した業務

アウトソーシングの対策

 先にアウトソーシングのデメリットについて説明したが、アウトソーシングすべき業務を選定する際にはそれらを踏まえ検討の必要がある。一般的に、アウトソーシングに適しているとされる業務には、以下のようなものが挙げられる。

  • バックオフィス業務

     人事や総務、経理など「バックオフィス業務」と呼ばれる業務はアウトソーシングに向いているといえる。その主な理由として、これらの業務には多忙になる時期と閑散期があり、業務量の変動が大きい点がある。アウトソーシングによって社内の負担を減らすことで、バックオフィス業務の繁忙期も全社員が利益につながるコア業務に集中できる。

  • IT関連業務

     IT関連の業務もアウトソーシングに適しているものが多い。IT関連業務の中でも、以下のようなものは特にアウトソーシングに適しているといえる。

  • 情報セキュリティ業務

     ITやセキュリティ分野を専門としていない企業にとって、セキュリティ関連の専門家を雇用してこれらの業務を一任することは、人材育成の面などでかなりハードルが高い。セキュリティ管理業務に特化した専門業者にアウトソーシングすることで、高い業務品質と成果をすぐに得られるメリットが想定できるだろう。

  • システム運用業務

     自社内で利用しているシステムやサーバなどに対して、監視やオペレーション業務が発生しますが、社内に人手不足、24時間365日対応は必要な場合など、運用業務に特化した専門業者にアウトソーシングすることで、業務効率化やコスト削減できます。

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  • ヘルプデスク業務

     ヘルプデスクの主な業務は、社内外からの問い合わせへの対応だ。担当人員は業務独自のノウハウの習得が必要なため、自社で人材を確保・育成する前提だとかかる期間もコストも大きくなる。アウトソーシングを選択することで、業務に見合う人材をすぐに獲得して活用でき、育成コストも抑えることができる。

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※この記事は2022年01月14日時点のものです。

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