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知っておきたい「働き方改革」

2020年06月23日

第17回働き方改革でリモートワークをおこなう際のポイント!テレワークがなかなか普及しない理由とは?

時差出勤

 インターネット等の通信インフラが充実したことにともない、時間や場所にとらわれない働き方は一層身近なものとなってきました。その働き方は主に「テレワーク」や「リモートワーク」と呼ばれていますが、実際にこれらを普及させていくことには、まだまだ懸念する声も多いのが実情ではないでしょうか。

 ここでは現実的な視点からテレワークやリモートワークを整理し、どのように進めていくべきかを考えていきましょう。

テレワークとは?メリットとデメリットを紹介

 テレワークやリモートワークとは、広義には、職場への通勤を不要とする遠隔地での勤務すべてを指す言葉です。したがって、正社員や契約社員などの雇用関係に基づく稼働も、業務委託などの雇用関係に基づかない稼働も、ここにはすべて含まれます。

 テレワークやリモートワークは多くの場合、インターネット等の通信インフラを活用し、遠隔地でもコミュニケーションが取れることで成立するものです。また多くの場合、社内のITシステムのクラウド化なども進め、わざわざ職場に通勤しなくとも仕事に必要なデータや情報が得られる仕組みの整備が不可欠になります。

・テレワークのメリットとは

 テレワークやリモートワークを進めていくことのメリットは、企業側・経営者側の目線でいえば、

  • ・通勤などの負荷が軽くなるため、離職率・従業員満足等の指標の改善が期待できる
  • ・災害やパンデミックなどを想定した危機管理が進められる
  • ・仕事に臨む姿勢が、結果や成果を意識したものに変わり、生産性の向上につながる
といったものがあります。

・テレワークのデメリットとは

 一方、テレワークやリモートワークのデメリットや注意点として挙げられるのは、

  • ・給与計算が勤怠や労働時間に紐づく場合には、その管理が大変になりがち
  • ・直接会って話す場合に比べると、コミュニケーションの質が下がってしまう傾向がある
  • ・情報漏えいなどの事故の予防、啓発などの取り組みが必要となる
といったものでしょう。

テレワークが普及しない理由とは

 テレワークやリモートワークは、従来の働き方とは大きく異なるものです。そのため、実際に導入したくとも、数々の懸念点からその導入に踏み切れない会社も多くあります。

 以下ではその懸念点について、具体的について具体的に解説していきます。

・働くことへの意欲や、生産性が低下することへの懸念

 勤務する場所が自宅となると、仕事とプライベートのオン・オフが曖昧になり、業務への緊張感が失われてしまうといった懸念が考えられます。
 ほかにも、生活リズムの乱れや、直接働く姿を他者に見られなくなることで起きるモラルの低下なども、心配されるところではないでしょうか。

 こうしたことが長期的には業績不振を招くといった懸念は、経営や管理に携わる方にとって、切実なものがあるでしょう。

テレワークが普及しない理由

・技術的な課題をクリアできずに、トラブルが起きることへの懸念

 テレワークやリモートワークでは、IT技術が重要な役割を果たします。そのため、セキュリティの問題など、技術的な課題への対応に失敗することへの懸念から普及が進まなくなっているという事情もあるでしょう。

 しかし、具体的にどういった備えが必要で、何を啓発すべきなのかがわからず、実施に踏み切れないというケースも多いのではないでしょうか。

テレワークを導入する際のポイントについて

 では、実際にテレワークやリモートワークの導入を成功させるには、まず何から手をつければ良いのでしょうか。意識すべきポイントは、以下のものがあるでしょう。

・働くことへの意欲を維持する仕組みを作ること

 テレワークやリモートワークでは、業務を進めるプロセス自体はブラックボックスとなりやすいので、モラルの低下を招かないようにすることも重要です。

テレワークを導入する際のポイント

 それを回避するため、成果指標を明確にし、作業の進捗を把握できる仕組みを作ることで、働くことへの緊張感を維持しやすくすることも大切です。それにともない、人事評価も勤怠や労働時間ではなく、客観的な業績やスキルに基づいておこなうことを検討する必要が出てくるでしょう。

 また、コミュニケーションの質を高い状態に維持するためにも、メールやチャットアプリだけでなく、文字だけでは伝わりにくい情報のやり取りは適宜ビデオ通話に切り替えるなどの工夫も大切です。

 あらゆるコミュニケーション手段を取ることで、チームで仕事をおこなっていることを再認識し、社員各々のモチベーションの維持につながることも期待できます。

・セキュリティへの備えを充実させること

 情報セキュリティについては、テレワークを導入するうえで大きな課題となります。
 なんの対策もなければテレワークやリモートワークは情報漏洩・情報流出を高めるリスクともなりかねません。

 例えばクラウドサービスを導入した場合、時間や場所を選ばずにいつでもどこでも業務に必要なデータを取得できるため、結果的に利便性は向上するでしょう。しかし同時に、不用意に情報を扱われてしまい、情報漏えいなどの事故を引き起こす危険も高まることも考えられます。また、ハッキング等のセキュリティ攻撃へのリスクも高まります。

 これらへの対応としては、

  • ・業務で用いる情報端末と私用のものを明確に区別する
  • ・パスワードを安易に見られる場所に書いたり、付箋に貼ったりしない
  • ・フリーWi-Fiなどの危険性の高いネットワークを使わない
  • ・セキュリティソフトのインストールを徹底する
などが代表的といえます。

おわりに

 テレワークやリモートワークを成功させるには、数多くの課題を乗り越えていく必要があります。しかし一方で、それらの大半は、IT技術の適切な活用によって乗り越えていくこともできます。

 テレワークやリモートワークの実施に伴う懸案事項は、漠然とした不安感にとどめず、経営課題として建設的に取り上げ、そして解決していくことが重要といえるでしょう。

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