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知っておきたい「働き方改革」

2020年02月21日

第9回サテライトオフィスとは?メリットやデメリット、注目されている理由を解説

サテライトオフィス

 最近注目が高まっているサテライトオフィスについてご存知でしょうか?

 なんとなくイメージはできても、具体的にどのようなオフィスを指すのか、効果的なサテライトオフィスとはどういったものなのか把握されていない方もいらっしゃるかと思います。

 この記事では、サテライトオフィスの概要やメリット・デメリットを踏まえた後に、コンセプトに沿ったサテライトオフィスを導入した事例を紹介します。

 サテライトオフィスの開設を検討されている企業の担当者の方などはぜひ参考にしてください。

サテライトオフィスとは?支社や支店との違いは?

 サテライトオフィスがどのようなものか、まずは簡単にサテライトオフィスとはどのようなものなのか解説します。

サテライトオフィスの概要

・サテライトオフィスの概要

 サテライトオフィスとは、本社や主要な拠点から離れた位置にあるオフィスや施設のことです。近年、政府主導の「働き方改革」の推進により多様かつ効率的な働き方を実現する手法の一つとして、サテライトオフィスが注目されています。
 サテライトサイトには、企業が小規模のスペースを専用でレンタルするタイプの「専用型」と、コワーキングスペースやシェアオフィスなどを利用するタイプの「共用型」に分類されます。

・サテライトオフィスと支社・支店との違い

 本社と離れた場所に位置するという点では、サテライトオフィスと支社・支店との違いが分かりづらいという方もいらっしゃるかと思います。両者の違いを一言でいえば、設置の目的が異なります。
 サテライトオフィスは、妊娠中や介護中などの一時的に本社に通えない従業員や、営業職や技術職などの本社とは別の場所で仕事をした方が効率よく働ける従業員に対して、働ける環境を用意することが目的です。
 一方の支社や支店はその場で業務を進めることを目的としています。
 これらの目的の違いから、サテライトオフィスはデスク、インターネット環境、照明、電源など仕事を遂行するための最低限の設備・機能のみ用意するというケースが一般的です。

サテライトオフィスが注目されている理由

 近年、サテライトオフィスが注目されている主な理由を紹介します。

  • ・BCP対策(災害などにより本社機能が大きなダメージを受けた場合でも事業を継続するための取り組み)の手法としてリスクを分散することができる
  • ・地方の雇用を創出することができる
  • ・場所にとらわれない働き方を実現することにより、政府主導の「働き方改革」のリモートワークを実現するための一つの手法としての効果が期待できる

 これらの背景にはインターネットなどネットワークの整備やさまざまなITツールの登場により、最小限のスペースでも情報の伝達や共有が即時的に実行できるようになったことが挙げられます。
 日ごろから、場所にとらわれない働き方を推進したり、地方から幅広い人材を確保することで、本社機能が損傷した場合でも事業が継続しやすくなったり、多様化したさまざまな雇用形態に対応しやすくなったりするなどの点が、現在企業が求められている役割と非常にマッチしている、ということです。

サテライトオフィスのメリット・デメリット

 注目を集めているサテライトオフィスにはいったいどのようなメリットとデメリットがあるのでしょうか?導入企業から見たメリットとデメリットについて紹介します。

・サテライトオフィスを導入するメリット

 サテライトオフィスを上手く活用できた場合、企業側にさまざまなメリットがあります。主なメリットは以下の通りです。

  • ・従業員に多様な働き方の選択肢を与えられる離職の防止や人材の確保がしやすくなる
  • ・通勤時間や移動時間の短縮により仕事の効率が高まり、生産性が上がる
  • ・多様な働き方が認められ、通勤などの負担が軽減されることから従業員のロイヤリティが高まる

・サテライトオフィス導入時のデメリットや課題

 サテライトオフィスの導入を検討する際には、デメリットや課題についても考慮しておきましょう。課題やデメリットとして考えられるポイントは、以下の点が挙げられます。

  • ・サテライトオフィスに通勤する従業員は、上司や同僚と対面する機会が減るためコミュニケーションが不足してしまったり、連絡事項の伝達がスムーズにいかなくなったりすることがある
  • ・共用型のサテライトオフィスの場合、他の企業のスタッフに機密情報が見られてしまうなどの情報セキュリティリスクが存在する
  • ・オフィスの賃料やネットワーク環境の構築など一定のコストがかかる

サテライトオフィスの導入事例

サテライトオフィスの導入事例

 企業がサテライトオフィスを導入する際には、従業員が働ける場所を提供するだけではなく、企業のコンセプトを反映させたオフィスにすると高い効果が期待できます。

 ここでは、コンセプトをオフィスに反映させた事例としてIT業界の株式会社ゆめみ様の地方オフィスを紹介します。

・株式会社ゆめみ様における札幌オフィス導入の背景

 モバイルアプリやオムニチャネルのシステム開発をおこなう株式会社ゆめみ(https://www.yumemi.co.jp/ja)では、エンジニア人材の不足を補うため、札幌を含む地方拠点での人材を採用することになり、地方オフィスを開設することを決定しました。

・株式会社ゆめみ様における札幌オフィス設立の際のコンセプトと実現策

 株式会社ゆめみ様では、地方のオフィスでも働きやすい環境と自由なアイデアの醸成がしやすいオフィスを開設したいというコンセプトがありました。

 コンセプトの実現のためABW(アクティブ・ベースド・ワーキング)の考え方を取り入れたフリーアクセスのオフィス案が採用されました。カフェのようなイメージで、通常業務をおこなうスペースと会議やセミナーをおこなうスペース、リラックスできるスペースの3つのゾーンを活用できるオフィスです。

・コンセプトに沿ったサテライトオフィスの効果

 株式会社ゆめみ様は、当社にオフィスの内装についての依頼をされ、結果的にコンセプト案を考えた際のイメージ通りのオフィス開設に成功されました。当社では、担当スタッフがABWについて学んだり、さまざまなショップや施設を参考にしたりするなどして、イメージを具現化できるように努めました。

■株式会社ゆめみ様の札幌オフィスはこちらで紹介しています

おわりに

 「働き方改革」の実現のためのテレワークの手法として、サテライトオフィスに注目が集まっています。サテライトオフィスには他にもBCP対策や地域の雇用創出などのメリットがあります。

 今回紹介した株式会社ゆめみ様の事例では働きやすい環境を地方に整えることにより、地方での人材確保や生産性の向上が期待できるオフィスが完成しました。

 サテライトオフィスの開設に興味のある企業様においては、記事で紹介したメリット・デメリットなどを踏まえて、ぜひ自社のコンセプトや目的に合ったサテライトオフィスの導入を検討してください。

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