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2010年1月13日(水)、「CSR報告書2009を読む会」を開催しました。
2007年12月に第1回を開催して以来、3回目となる今回は、はじめて「NEC中河原技術センター」見学会を実施し、読む会と併せて参加者の皆さんにNECフィールディングの事業活動へのご理解を深めていただきました。
また、読む会では「CSR報告書2009」の内容をもとに、「NECフィールディングらしい社会貢献とは?」などをテーマとして、長時間にわたり忌憚のない意見が交わされました。
今回の読む会で寄せられた意見を貴重なアドバイスとして真摯に受け止め、「CSR報告書2010」の制作に活かすことはもとより、CSR活動そのものについてもさらにレベルを高めていきたいと考えています。


| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 日時 | 2010年1月13日(水) 13:00~16:30 |
| 場所 | NEC中河原技術センター |
| 内容 | (1)「NEC中河原技術センター」見学会 (2)「CSR報告書2009」を読む会 |
| ご参加いただいた方々 (ご所属は全て当時のものです) |
外川 隆 氏(早稲田大学平山郁夫記念ボランティアセンター事務長) 石原 光訓 さん(早稲田大学) 浅野 翠 さん(早稲田大学) 真鍋 佑紀 さん(慶應義塾大学) 井田 怜 さん(慶應義塾大学) 綱井 良則(NECフィールディング西関東支社) 植田 浩一(NECフィールディング東京支社渋谷支店) 櫛部 健文(NECフィールディングCSR経営監査部) |

「CSR報告書2009」を読む会に先立ち、「NEC中河原技術センター」見学会を実施しました。
NEC中河原技術センターは、お客さまとのファーストコンタクトを担当する東日本カスタマサポート本部カスタマサポートセンター(コールセンター)および技術・研究を統括する部門が設置され、社員向けの研修教育施設としても利用されるなど、NECフィールディングの技術活動の中心地として機能しています。

見学会はオリエンテーションとDVDの放映による会社紹介から始まり、コールセンターの日常業務、サポートフォーメーションを中心に紹介。
その後、実際のコールセンターにて、現場経験のある元カスタマエンジニアがオペレータとして、お客さまからの問い合わせに24時間365日対応している様子を窓越しに見学していただきました。
また、案内役の社員がお客さまに扮してコールセンターへ電話。オペレータが電話を受けてから、問い合わせ完了までを実演しました。
当センターでは、より正確なコール対応を行うために、お客さまとオペレータの会話を音声認識システムによりテキスト化しています。
参加者の皆さんは、実演での会話がリアルタイムで文章化される様子を真剣な表情で見ておられました。
そして見学会の最後は教育研修に関してです。
普段は関係者以外は立ち入ることのできない技術研修室に入り、そこで実際に行われている技術トレーニングの様子などを見学していただきました。


今回の見学会により、「CSR報告書」では伝えきれないNECフィールディングの事業活動の一端をご紹介できたのではないかと考えています。
2008年版、2009年版とCSR報告書を2年続けて読み、NECフィールディングは非常に信頼できる会社であるとの印象を持っていました。今回、コールセンターや教育研修を見学したことで、その認識の裏づけができ大変有意義でした。
コールセンターに対してバイト集団をイメージしていました。ところがNECフィールディングでは、現場を知るプロが最高のサービスを提供しようと努力していました。その熱意を感じることができ、これまでのイメージが一新されました。
コールセンターはストレスの多い業務だと思いますが、オペレータの方々が専用ブースのなかで余裕を持って仕事をしているように感じられました。社員に対する職場環境への配慮が感じられ、とても良いことだと思います。報告書に書かれた“人重視の活動”を確かめることができました。
2回目の読む会参加ですが、今回の技術センター見学会は企業を考えるうえでとても参考になりました。本当に教育に力を入れている、重点をおいている会社であることが分かりました。学生の立場としてはありがたいですし、誰もが働きたいと思うのではないでしょうか。
報告書をしっかり作り込んでいる印象は持っていましたが、何をしている会社なのか掴み切れていませんでした。今回の見学会によって業務内容を実感することができましたし、なぜ本気でCSR報告書に取り組む必要があるのかが分かり、とても有意義でした。
NEC中河原技術センター見学会終了後にCSR担当執行役員である宮本より、ご多忙の中ご参加いただいた皆さまへの御礼と活発な意見交換のお願いを申し上げ、「CSR報告書2009を読む会」が開始されました。

出席者には前もって「CSR報告書2009」を読んでいただき、報告書で得た情報をもとに、NECフィールディングのCSR活動のなかでも特に社会貢献についてどうあるべきかを話し合っていただきました。
ここでは皆さんから出た意見のなかから、
(1)NECフィールディングを取り巻く社会的な問題や課題
(2)企業が社会貢献活動に取り組む意義
(3)NECフィールディングらしい社会貢献のあり方
ついてご紹介します。

NECフィールディングは持続可能か?
【石原 光訓 さん】
少子高齢化を前提とした「雇用」や「地域との共生」など社会的な側面の問題から、「気候変動」や「生物多様性」など地球規模の環境問題まで、これらの問題にNECフィールディングはどのように責任を果たしていくのかが問われています。そして、その結果としてNECフィールディングは持続可能なのか?が一番大きな課題ではないでしょうか。

拠点単位での地域とのつながり
【浅野 翠 さん】
「地域社会との共生」がどの企業も問われています。NECフィールディングは全国に400ヶ所以上の拠点があり、それがNECフィールディングの特色になっていると思います。拠点ごとにその地域に合わせた社会貢献活動を行ってみてはいかがでしょうか。地域とのつながりがより深まり、それがNECフィールディングの強みになると思います。


未来ある子どもたちに伝えたい
【植田 浩一】
ITサポート事業を行う企業として、未来のある子どもたちのために何かできることがあるのではないか。例えば、ある宅配企業はボランティア活動として、幼稚園で交通安全教室を行っています。
私たちもITサポートの技術だったり、ネットワークだったりの特色を活かして子どもたちにきっと何かを残せるはずで、それがいま一番の課題だと考えています。

“デジタルデバイド”解決に力を
【櫛部 健文】
情報技術の発展にともない、社会のデジタルデバイド(情報格差)化がますます進んでおり、今後、解決していかなければならない大きな問題のひとつです。私たちNECフィールディングにとってITは事業基盤であり、最も得意とする分野。だからこそデジタルデバイドの緩和・解消は、私たちのミッションとして取り組むべき課題ではないかと考えています。
CSRは成長へつながるチャンス
【井田 怜 さん】
これまで企業のCSRに対する認識は“コスト”だったと思います。ところが最近、企業のCSRのとらえ方が変わり、ある通信会社はCSRの一環として高齢者や障がい者向けの携帯電話を開発し、業績を伸ばしました。つまりCSRは企業にとってチャンスなのです。
NECフィールディングは存在自体が社会貢献につながっており、ITサポート力を災害対策などに活かせばもっと面白い会社になると思います。

事業を通じた社会貢献が望ましい 【石原 光訓 さん】 (写真前掲)
「企業の社会責任」が言われ出したのは、企業も社会の一員として責任を果たせなければ持続できないとの認識が、企業、市民、世界レベルで広がってきたから。
企業はいま、自分たちなりにどのように責任を果たすかが問われており、自分たちの事業を持続可能な形で進めていくことそのものがCSRになる、社会貢献につながるというのが一番望ましいのではないでしょうか。

人材育成の視点を今後も大切に
【外川 隆 氏】
“サービスラーニング”という考え方があります。社会貢献と学習を通して、人は成長することができます。ボランティア活動は参加する人材の育成にもつながるのです。
NECフィールディングの「社会貢献倶楽部」はまさに人材育成の視点で行っています。企業としての品格を感じる取り組みであり、これからもずっと続けていって欲しいと思います。
教育分野への活動も視野に 【石原 光訓 さん】 (写真前掲)
NECフィールディングの“人重視”、“人を育てることで会社が育つ”という考え方を踏まえると、取り組むべき分野として教育があると思います。
小学校などでのボランティア活動に留まらず、例えば大学でNECフィールディングの社員の方々が持っているIT分野の専門性を活かした教育活動などを展開できるのではないでしょうか。
拠点の多さを活かした取り組みを 【浅野 翠さん】 (写真前掲)
NECフィールディングは拠点が多く、それだけ全国的に地域社会とつながっています。
この“地域社会とのつながり”を活かすことでNECフィールディングらしさが出ます。例えば既に取り組んでおられる「集める活動」は強みが活かされている良い事例だと思います。
また、デジタルデバイドは都市よりも地方で起こりやすいはずで、全国の拠点で地域IT支援などを考えてみてはいかがでしょうか。
世界に目を向けて活動して欲しい
【真鍋 佑紀さん】
アジアやアフリカなどITインフラが整備されていない国がまだまだたくさんあります。
事業活動を通じた社会貢献の考えに立つと、そういった開発途上の国々でITインフラ整備を展開すれば、それ自体が大きな社会貢献になりますし、ビジネスチャンスも広がるのではないでしょうか。日本だけではなく、世界にも目を向けて欲しいと思います。

選択肢を広げもっと国際的な活動を 【井田 怜さん】 (写真前掲)
IT分野での技術とノウハウの蓄積が特色であり、それを日本国内だけで発揮するのはもったいない。
開発途上国のインフラ整備などは、NECフィールディングの技術、ノウハウを活用すれば、もっと効率的に行えるのではないでしょうか。日本の自治体が外国の貯水問題に取り組んだりしていますが、そういった国際社会的な面にも選択肢を広げて欲しい。
本業をベースにした社会貢献を 【植田 浩一】 (写真前掲)
やはり本業と結びついた社会貢献が、NECフィールディングらしさの点からも望ましいと考えます。
NECフィールディングは全国レベルでみると、通常の業務のほとんどが車を使って行われていますので、業務用自動車の「エコカー」への切り替えはいますぐに進められ、かつ社会的、環境的にも有意義な取り組みではないかと思います。
NECフィールディングの「CSR報告書」はステークホルダー方々の期待に応えているのでしょうか。読む会の開催は今回で3回目。過去2回の読む会で出席者の皆さんから寄せられた意見をもとに改善してきました。
今回の読む会でもたくさんのご意見をいただきましたが、その中から、「CSR報告書2009」を読んだ感想と、次の「CSR報告書2010」に期待することを簡単にまとめてご紹介いたします。
(1) 2009年版を読んだ感想
(2) 2010年版に期待すること
(1) 良く整理され分かりやすい
前回の読む会に参加し2008年版も読んでいますが、この2009年版はさらに進化しています。よく整理されており分かりやすく、読んでいて非常に伝わってくるものがあります。欠点が見つからないくらい良くできています。
(2) さらなる進化を期待します
分野ごとに「課題」をあげていますが、定性的な表現になっています。これをもう少し具体的な数値目標を含めて定量的に示すと、より信頼感が増します。
また、報告書を読む会を部署ごとに行うなど、今後はCSR報告書の活用も考えてみてください。そうすれば社員の方々にCSRに対する会社の理念や使命もより浸透するのではないでしょうか。

(1) 事業継続への姿勢が印象的
ITインフラを担う企業として、災害やパンデミックなどが発生した際に、まずは自分たちの事業を継続させることが社会的な役割であり、第一の社会貢献であるとしているところが強く印象に残りました。
(2) 外部の声など多様な目線の採り入れを
例えば「雇用」ですが、いろいろな制度や仕組みが整備されていますが、実際どれだけ活用されているのか分かりません。それらが見える工夫が欲しい。また、「社会貢献」も積極的に行っていますが、それに対し地域の人たちはどう受け止めているのか、など外部の声がありません。
多様な目線を採り入れることで、さらによい報告書になると思います。

(1) 写真が多く説得力を感じる
特に「社会」が代表的ですが、活動報告をする際に、体験者の声などとともに多くの写真を掲載しています。活動の様子がよく分かり、言葉だけの場合よりも説得力があると感じました。
(2) ピックアップ版の検討も
内容、分量ともに大変充実しており、これ以上どこを良くすればいいのか分からないくらいです。
ただ、私たち学生のように関心を持って読む場合には、非常に読み応えはありますが、一般の方々には読み通すのが難しいかもしれません。内容を絞ったピックアップ版の制作を検討されたらよいのではないでしょうか。

(1) 社会貢献活動が特に印象に残る
前回の読む会にも参加しましたが、今回は特に「社会貢献活動」が目に付きました。2008年版に比べても分かりやすく、「こんな活動もしていたんだ」と、はじめて気づいたような印象を持ちました。
(2) 冊子版とWebの違いを明確に
冊子版(CSR報告書)とWeb版の違いをもっと明確にして欲しい。冊子版の配布が少ないならWeb版の内容を充実させ、例えばステークホルダーごとの編集にして読んで欲しい項目を明確にするなどすれば、なお良いと思います。
また、報告書はこれだけ内容が充実しているのだから、もっと多くの人に読んでもらうよう報告書の周知も必要ではないかと思います。(※この時点では2008年版までのWeb掲載でした)。

(1) 安定して成長する企業
「トップメッセージ」を読んで、NECフィールディングは社会との調和性が高く、安定して成長する企業だとの印象を受けました。これは新しい事業を切り拓いていくうえでも重要なことだと思います。
(2) メリハリつけて主張ポイントを明確に
「社会」とか「環境」への貢献は、NECフィールディングとしてもっと主張すべき点があるように思います。現在は個々の活動が淡々と紹介されていてメリハリがありません。そうではなくて、この活動は“この点がすごい”など強調してもいいのでは。そうすれば自然に読者も注目しますし読まれやすくなると思います。

(1) 会社のCSR活動を再認識
読む会への参加をきっかけに、CSR報告書をはじめてしっかり読みました。グラフや写真が多くとても見やすくできており、普段自分が行っていることを再認識する機会になりました。
(2) みんなに伝えていくことが大切
NECフィールディングの社会貢献活動は、社員も積極的にボランティア活動に参加するなど、会社の特色になっていると思います。
でもそれを知らない人も多いのではないか。もっと多くの社員に読んでもらい知ってもらうことが大切で、そうした中から活動に参加したり、新しい取り組みをはじめたりする人も増えてくるのではないかと思います。

(1) 外部の人にも分かりやすいのでは
ページ数が多く読み通すのは大変かも知れませんが、内容もカテゴリー別に分類され、グラフなども多用し見やすく、外部の人にとっても分かりやすくできているのではないかと感じました。
(2) お客さまのコメントも紹介したい
本業を通じての社会貢献についての記述はまだまだ少ないと感じます。紹介すべきことが他にもたくさんあるように思います。
そして私たちの事業活動に対して、お客さまはどのように見ているのか。お客さまの評価コメントをいただくことで、NECフィールディングの事業を通じた社会貢献のすばらしい点、あるいは課題なども発見できるかもしれません。

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過去2回の読む会では、例えばどのようなデザインにすれば良い報告書ができるかなど、主に報告書づくりに対する意見が多かったように思います。
今回は報告書の内容にまで踏み込んで、大変貴重なご意見をたくさんいただきました。その中でも特に注目したのは、“メリハリ”ということでした。多くの報告項目を掲載していくなかで、何が当社の主張ポイントなのか?を明確にし、アピールしたほうがよいという意見でした。
確かに当社をより深くご理解していただくためにも、必要なことではないかと気づきました。今後の報告書づくりに活かしていきたいと思います。
CSRを単体で捉えるべきではないと考えています。私たちは、ITサポート事業を含めてさまざまな企業活動を行っていますが、それらのすべてがCSRなのです。CSR活動を行うことで社会から信頼され、その信頼によって事業がさらに伸展する。そして、事業が発展することで人材の育成につながる。こうした持続的な発展のまさに“正のスパイラル”を継続していくことがCSRなのです。
今回皆さんからいただいた意見とも考え併せながら、企業活動の質を高め、人材を育成し、社会の要請に応えていくことが私たちのCSRであると改めて感じています。
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NECフィールディングでは、2002年にCSR委員会を立ち上げCSR活動を開始し、CSR報告書は2006年から発行しています。
報告書づくりは試行錯誤の連続で、どのような報告書が求められているのかなど、外部の方々の意見をいただく機会として読む会を開催してきました。
第3回目となる今回は、報告書の作り方はもとより、NECフィールディングとしての社会貢献はどうあるべきかなど、CSR活動そのものについて皆さんと話し合うことができました。いただいた意見をしっかりと検討し、今後のCSR活動に役立てていきたいと考えています。
CSR活動をスタートしてから8年が経とうとしています。社内のCSRに対する理解はだいぶ進んできましたが、まだ十分ではありません。CSR活動の継続性を考えるうえでも、個々の社員の意識が非常に重要です。そのため2010年の4月からは、全国のブロック単位で「CSR報告書を読む会」を実施する計画をたてました。読む会を通して、社員が会社のCSR活動を理解し、自ら進んで活動に取り組んでいく契機になればと思っています。
CSR活動には終わりはありません。今後も読む会などを通してステークホルダーの皆さんの意見をいただき、報告書さらには活動の質を高めていきたいと考えています。